古代エジプトへタイムスリップ 古代エジプト展 兵庫県立美術館 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

古代エジプトへタイムスリップ 古代エジプト展 兵庫県立美術館

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 世界屈指の古代エジプト・コレクションを誇るオランダ・ライデン国立古代博物館の所蔵品から厳選したミイラや副葬品などおよそ250点を集めた「ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展」が、兵庫県立美術館で開催されている。2022年2月27日(日)まで。

 ライデン国立古代博物館は、大英博物館やルーブル美術館などと並ぶ世界屈指の古代エジプト・コレクションを持つ。2万5000点もの所蔵品から厳選された250点が日本にやって来た。古代エジプトやミイラをテーマにした展覧会は、これまでも日本で開催されているが、今回は、かつてない切り口でエジプト考古学の過去・現在・未来を解き明かす。古代エジプトがどのようにヨーロッパに広まったのか、遺跡の発掘や象形文字ヒエログリフの解読でどのようなことがわかるのか、また最新の研究からどのようなことがわかるのかを紹介する。

 圧巻は12点ものミイラ棺。日本では初めて「立てた状態」で並べられている。立てることによって、棺の形や大きさ、色、描かれている装飾などを左右からも見ることができる。棺は年代順に並べられ、時を経るにしたがってどのように変化したかも見て取れる。

 かつてはミイラの包帯をほどいて研究を行っていたが、一度ほどくと二度と元には戻らない。特別展では、ミイラをCTスキャンした。最新の技術は包帯をほどくことなく、ミイラを傷つけることなく観察することを可能にした。あるミイラの体内には「土の人形」があるのがわかったほか、生前の様子や死亡時の年齢などの解明が可能になり、また、スキャンすることで顔の復元も可能になった。

「古代エジプト」がどのように発見され、解読されたのか。ツタンカーメンの倚像や死者の書、ヒエログリフの解析などから、「兵庫県立美術館」という広い空間で体感できる。兵庫県立美術館の相良周作学芸員は、「シンプルな安藤建築(注:建築家・安藤忠雄氏。県立美術館は安藤氏の設計)と古代エジプトの競演を楽しんでほしい」と話す。

兵庫県立美術館

◆ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展
会期 2021年11月20日(土)~2022年2月27日(日)
開館時間 10:00~18:00(入場は閉館30分前まで)
会場 兵庫県立美術館 企画展示室1.2.3(神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1 [HAT神戸内])
休館日 月曜、2021年12月31日、2022年1月1日
※2022年1月10日(月)は開館、翌11日(火)休館
観覧料 一般1,800円、大学生1,400円、70歳以上 900円、高校生以下は無料
 ※障がいのある方は一般450円、大学生350円
※予約優先制。詳細は公式HP参照
【兵庫県立美術館 公式HP】

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