2021年に全国で発生した交通事故による死亡者数が、過去最少の2636人(一昨年・2020年比 ‐203人)となったことが警察庁のまとめでわかった。 統計を取り始めた1948(昭和23)年以降、5年連続で最少を更新、最多だった1970(昭和45)年の1万6765人と比べて6分の1以下まで減少したことになる。
このうち65歳以上の高齢者は1520人(2020年比 ‐76人)。過去最高の57.7%を占めた(2020年比 +1.5ポイント )。高齢のドライバーや歩行者が関係する事故対策の必要性が改めて示された。
都道府県別では神奈川県が142人(+2人)とが初の全国ワースト。次いで大阪が140人(+16)と全国ワースト2位、 東京都は133人(‐22) で3位 、2018年まで16年連続ワーストだった愛知県は117人(‐37人)で7位、2020年に過去最少だった兵庫が114人(+4)の8位などとなっている。
政府は2021~25年度の交通安全基本計画で、年間死者数を2千人以下にする目標を掲げている。