先日、あぶりだし、芋判など昭和時代の子どもの年賀状文化について紹介したところ「それ、あった! あった! 自分もやったわぁ!」と大きな反響がありました。
前回紹介しきれなかった“年賀状あるある”は他にもたくさんあります。
まずは、1977年に発売された家庭用印刷機「プリントゴッコ」(理想科学工業)。言わずと知れた、ピカッと光って一枚一枚印刷するというものです。正直、「プリントゴッコ」を持っている家がうらやましかった思い出があります……。(※2008年6月末に本体の販売を終了、2012年12月28日にプリントゴッコ事業が終了。以上、理想科学工業ホームページ「プリントゴッコ 懐かしい展」より)
女の子だと、ドライヤーを当てると書いた文字や絵がモコモコと膨らむ「もこもこペン」や、ぷっくり立体的な字が書ける「デコレーションペン」を使ったり、香り付きシールを貼って「ココをこするとにおいがするヨ」と書いていたりする子がたくさんいました。「Happy New Year」をなぜか「A Happy New Year」と書いていた(実際には“A”はいらない)のも、どこか時代を感じさせますね。
男の子だと新聞や広告の文字を切り貼りして脅迫状風の年賀状を作ったり、お年玉くじ付き年賀はがきに「当たったら半分よこせ!」と書いたり、中には差出人の住所も名前も書かずに「ペンネーム・私は誰でしょう?」……。結局、一体誰だったのかいまだにわかりません(笑)。
キラキラとかわいらしい年賀状を書く女の子と、悪ふざけ、ウケ狙いの年賀状を書く男の子という具合に、年賀状あるあるから両者の違いがよくわかりますね。
さて、今回は令和の子どもたちの年賀状文化について調査しました。最近の学校ではプライバシーに配慮して住所録を配っていないということで、子どもたちは本当に仲の良い友だちの間で数枚程度を送りあっているようです。
パソコン等でデザイン、印刷したものが主流ですが、手書きの年賀状を書く子も若干いました。実際に見せていただきましたが、書き方は昭和の子どもたちとそんなに変わりありませんでした。立体的にカラフルなデコレーションをしたもの、鉛筆のみで書いたものなど人それぞれです。