◆「田辺眞人のラジオレクチャー」
1月7日は、春の七草(「せり」「なずな」「おぎょう」「はこべら」「ほとけのざ」「また」「すずな」「すずしろ」)の「七草の日」。今回は数字の「7(七)」について考えてみましょう。
そもそも、なぜ「7(七)」は「なな」と呼ばれるのでしょうか?
さまざまな説がありますが、有力なのは「七」は真ふたつに割ることができず、3と4にしか分けられなくて、秤(はかり)にかけるとバランスが悪く傾く「ななめ」と関連するという説です。
「7」は、古くから世界の言葉の中でよく使われています。
旧約聖書の天地創造では、神様が6日間で世界すべてを作り、7日目に休んだとあります。それが「1週間」の起こりです。
ギリシャでは古くから「7人の賢人」、クレオブロス、ペリアンドロス、ピッタコス、ビアス、タレース、ケイロン、ソロンがいたと言われています。また驚くような建造物を世界の「七不思議」として、ピラミッド、アレクサンドリアの灯台、バビロンの空中庭園、エフェソスの神殿、オリンピアのゼウス像、ハリカルナッソスの古墳、ロードス島の巨大な神の像を挙げていました。
キリスト教の「7つの大罪」、ローマの「7つの丘」、「7つの海」は北大西洋、南大西洋、北太平洋、南太平洋、インド洋、北極海、南極海。それからラッキーセブン。生き物にも、ナナフシ、ナナホシテントウムシなどがいて、七面鳥は表情が色々と変わるところから付いた名前です。