日本初『モロヘイヤ協定』締結 モロヘイヤの魅力にひきこまれて、いまや町の特産に…兵庫・上郡町 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

日本初『モロヘイヤ協定』締結 モロヘイヤの魅力にひきこまれて、いまや町の特産に…兵庫・上郡町

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「モロヘイヤ」という野菜をご存知でしょうか? アオイ科の一年生草本で、健康にもいいとされる緑黄色野菜で、日本では1980年代から食材として流通。カルシウム・カロテン・ビタミンB・ビタミンC、そして食物繊維が豊富で、もともとはエジプトの食べ物でした。

 そんなモロヘイヤに関する協定『モロヘイヤ協定(包括連携協定)』が、2021年の夏、8月31日の「やさいの日」に、兵庫県上郡町と、モロヘイヤを使った加工食品を製造する企業との間で締結されました。日本初の『モロヘイヤ協定』ですが、いったいどういった協定なのか? なぜモロヘイヤなのか? そのお話を、上郡町産業振興課の農林振興係で係長を務める岡田慎平さんと、健康食品メーカー「株式会社青粒」(本社:神戸市)代表取締役社長の永原豊大さんに聞いてみました。

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 今回の『モロヘイヤ協定』は、上郡町と、同町の鞍居地区ふるさと村づくり協議会、そして株式会社青粒の間で締結。三者が協力して、鞍居地区金出地で有機肥料を使ってモロヘイヤを栽培し、健康分野での研究、食品開発などを通して、上郡産モロヘイヤのPRを行っていくというもの。具体的には、モロヘイヤの特徴や健康効果などを知ってもらうための活動・イベントの開催、モロヘイヤを使った健康づくり、また特産品や食品の周知を主な活動としています。

上郡で栽培されているモロヘイヤ(写真提供:兵庫県上郡町産業振興課農林振興係)

 上郡町は、30年ほど前からモロヘイヤに着目。岡田さんは「モロヘイヤを上郡の特産にしよう」と努力を重ねてきました。モロヘイヤを用いた上郡のご当地グルメ、モロヘイヤを練り込んだうどん「円心モロどん」や、モロヘイヤを使ったせんべい、モロヘイヤの粉末を材料に作るケーキなどは、おいしくて健康にも良いと人気です。

 時を同じくしてモロヘイヤに注目していたのが株式会社青粒でした。モロヘイヤに何も混ぜることなく、完全無添加で製造する健康サプリ「あおつぶ」(当時「青粒」)を完成させ、親世代から永原さんが社長職を引き継いだ現在も販売しています。

モロヘイヤを使ったサプリ「あおつぶ」(株式会社青粒)

 永原さんは、かねてから、上郡のモロヘイヤを使って町と何か一緒にできないかと模索。岡田さんと出会い、モロヘイヤの魅力にますます引き込まれていったことが、今回の協定の話へとつながったと言います。

 上郡町には現在、「あおつぶ」を製造する工場があります。工場には、上郡の“廃校”を再利用。また、上郡の土地を借り、より良いモロヘイヤを育てる栽培方法の研究も同時進行中とのこと。「後々は、上郡で育てたモロヘイヤを使ってサプリや加工品を作ることができれば」(永原さん)と考えているそうです。

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