安藤忠雄氏が設計監修、アールデコ調高級ホテル「丸福樓」京都・任天堂創業地に2022年春開業 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

安藤忠雄氏が設計監修、アールデコ調高級ホテル「丸福樓」京都・任天堂創業地に2022年春開業

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  ゲーム機、玩具大手「任天堂」の京都市内の旧本社社屋を改装した高級ホテル「丸福樓(まるふくろう)」が2022年4月に開業する。歴史を感じさせる外観や内装をそのまま生かし、建築家・安藤忠雄氏が設計監修した新棟と融合させた。全18室。1泊2名利用の場合は1室10万円(2食付)から。

「丸福楼」リノベーションされる前のエントランス
「丸福楼」リノベーションされる前のエントランス
緑色の瓦屋根と外壁のタイルが特徴的な丸福樓の外観
緑色の瓦屋根と外壁のタイルが特徴的な丸福樓の外観

 建物は、1889(明治22)年に任天堂の前身である山内任天堂が設立した「丸福株式会社」の社屋。 ホテルの名称もこれにちなんだ。神戸・オリエンタルホテルや奈良・菊水楼なども運営するプラン ドゥ シー(Plan・Do・See Inc. 本社・東京都千代田区)がプロデュース。

 鉄筋コンクリート4階建てのアール・デコ調のビルは1930(昭和6)年に完成し、1959(昭和34)年まで本社として使われた。山内任天堂時代に花札などの製造・販売や、創業家が居住する場所として利用された当時の趣を残している。

建築当時の歴史を感じる看板
建築当時の歴史を感じる看板
趣ある外観は残しつつ、ホテルへ生まれ変わる
趣ある外観は残しつつ、ホテルへ生まれ変わる

 外壁には建設当時トランプの製造場所だった当時の看板などが残る。 緑色のレンガ屋根とタイルの外壁などをそのまま使用し、寝室だった部屋はゲストルームにリノベーション。客室は7つのスイートを含む全18室を用し、それぞれ調度品が異なる。

アール・デコ調の建物、内部も重厚感が ゲストルームとしてリノベーションされる
アール・デコ調の建物、内部も重厚感が ゲストルームとしてリノベーションされる
えも言われぬ趣、紡ぐ歴史の重厚感 窓枠に「丸福」の意匠
えも言われぬ趣、紡ぐ歴史の重厚感 窓枠に「丸福」の意匠

 旧本社社屋は、京阪電鉄「七条」駅から徒歩約4分、京都・鍵屋町の古い町家が立ち並ぶ一角にある。京都駅からは北東へ車で約6分、街の喧騒から少し離れた鴨川と高瀬川の間のロケーション。当初は2021年夏の開業予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて延期していた。

安藤忠雄氏による丸福樓の外観スケッチ
安藤忠雄氏による丸福樓の外観スケッチ

 宿泊客には、季節の食材を活かした無国籍の料理を夕食・朝食ともにコース仕立てで提供する。メニューは料理研究家の細川亜衣氏が監修を手掛ける。


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