プロに聞く、スーパーなどで買ったウナギのかば焼き“ふわふわ食感”を取り戻すひと工夫「まずはタレを流して…」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

プロに聞く、スーパーなどで買ったウナギのかば焼き“ふわふわ食感”を取り戻すひと工夫「まずはタレを流して…」

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 栄養素が高いと言われるウナギ。ビタミンを多く含んでいるということで免疫力が高まることを期待して、今のような時期に食べる人も多いようだ。ウナギを扱うプロに、ウナギのおいしい食べ方や、ふわふわ食感を取り戻す方法などを聞いた。

 ウナギなど水産加工食品の輸入・卸売販売を行う株式会社ウナソカゴ(神戸市兵庫区)の代表取締役・何心標さんによると、スーパーなどで買ったウナギのかば焼きを、お店で食べるようなふわふわ食感にするひと工夫があるという。

「少し手間はかかりますが、まずはウナギに付いているタレをお湯などで流してください。フライパンにうなぎと料理酒を適量入れて蓋をして、1~2分ほど蒸すことで、でき立てのようなふわふわ食感が戻ります。タレを落としてしまうのはもったいないと思われるかもしれませんが、そうしないと焦げてしまうのでふわふわ食感にはなりません。蒸し上がれば軽く焼いて、しょうゆ:砂糖:みりん=1:1:1で、タレを作って絡めてください。もちろん、手軽に食べたいという方はレンジでチンで結構ですが、食感にこだわりたいという方は参考にしてもらえれば」

かば焼きを使ったうな丼(提供:株式会社ウナソカゴ)

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 何さんの株式会社ウナソカゴは、ウナギの輸入をメインとし、2020年5月に起業。販売するウナギのかば焼きは加熱して丼にのせるだけで簡単に食べられるということで人気の商品だ。会社の名前は、神戸市垂水区にある海神社で海神三座として祭られている神様(※)の頭文字「う・な・そ」をとり、そのご加護にあやかれますようにと願いをこめて「ウナソカゴ」とした。

うなぎのかば焼き(提供:株式会社ウナソカゴ)

 コロナ禍での創業となったが、新型コロナウイルスの影響でウナギが値崩れしていた時期だったので受注が多かったという。ウナギは土用の丑の日や年末が特に注文が多いものの、通年でよく売れる商品。同社では昨年、150トン前後の販売があり、今年はさらに伸びると何社長は期待する。順調に国内シェアを伸ばしており、大阪や兵庫以外にも東京、石川、埼玉、千葉、山形などにも取引の範囲は広がっている。

 実は、何社長はもともとエンジニア。20年前に来日してから長く耐震構造や免震構造の分析、研究をしていたバリバリの理系だ。ウナギのおいしさの追求にも、エンジニア出身の手法とこだわりが活かされている。また、同社のウナギの味の秘訣は、成分分析を重ねて日本人向けに仕上げたタレにあるという。


・ラジオ関西『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2022年3月1日放送回より


2022年3月1日放送回…放送音声

 

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