ノストラダムスの予言を信じて鍛錬を重ねていたけれど、世界が滅亡しなかった……行き場を失った男たちが大都会に出て初めて経験する青春を描くコメディー。映画『KAPPEI カッペイ』が全国ロードショー公開中です。
“1999年7月に世界が滅亡する”というノストラダムスの大予言を信じた少年たちは世の中の救世主になろうと、一般社会から隔絶された離島の洞窟で厳しい修行をしてきました。しかし世界が滅亡する気配は感じられず、時が流れて2022年。
終末の戦士を育てるために無戒殺風拳という超人的な必殺能力を教えてきた師範（古田新太）が、みんなを前に訓示します。
師範「よく聞け！ 終末の戦士たちよ。おぬしたちは幼いころからこの島で修行を積み、無戒殺風拳を己のものにした。まさに生身そのものが兵器！ ついに指令を出すときが来たようだ」
弟子「師範、世界滅亡の日が迫っているんですね」
師範「滅亡の年は1999年。しかし今は2022年。23年間、粘ってはみたがまだ滅びる様子はない。そうは言ってもいずれ終末は来る……かも知れない……来ない……かも知れない……だからな、端的に指令を出すとすれば……解散！」
急に、解散を命じられた終末の戦士たち。主人公の勝平（伊藤英明）も修行に人生のすべてを費やしてきた1人です。勝平はやむなく島を出て、平和な大都会・東京に着きました。
上半身は裸にデニムベスト、下はホットパンツ姿の勝平。周りの通行人が怖がっています。
