女子サッカー・WEリーグのINAC神戸レオネッサに所属するDF竹重杏歌理選手が、4日放送のラジオ番組に出演し、過去のエピソードを交えながらサッカーへの思いを語った。
愛知県出身の竹重選手は、2021年、日ノ本学園高校(兵庫)からINAC神戸に加入。ルーキーイヤーに始まったWEリーグでは、172cmの身長をいかした空中戦や対人守備の強さなどを武器に、リーグ最少失点(失点3)を記録する強固な守備陣の1人として奮闘している。ここまで13試合中11試合に出場し、後半戦では完全にレギュラーに定着。いま、伸び盛りのセンターバックだ。
INAC神戸は、上位直接対決となった大一番、WEリーグ第16節の日テレ・東京ヴェルディベレーザ(東京NB)戦で、3-1と勝利。勝点を35に伸ばし、2位東京NB(勝点26)より1試合消化が少ないなかでも勝点差を9に広げ、独走態勢に入った。その試合で竹重選手もフル出場。東京NBの強力な攻撃を、身体を張って食い止め、大事な試合での白星に大きく貢献している。
ラジオ番組『カンピオーネ!レオネッサ!!』(ラジオ関西)の4月4日放送回で、『ガクトとなっちゃんが選ぶ前節MIP!』に選ばれた竹重選手は、同番組に電話出演。番組パーソナリティーの近藤岳登(元Jリーガー)や赤﨑夏実の質問に応じた。
東京NB戦を、「今までにないくらい自信をもってプレーできました」と振り返る竹重選手。その要因の1つが、前日に行ったある行動にあるという。
「前日までずっと不安で、メンタル系の本を読んだりしていました。その中に、すぐに自信を持つための方法として『自信があることを10個書き出す』とあったので、前日に書き出してみたんですよ。でも10個も出るはずはなくて……。それでも、あることにしちゃえば(実際に)自信になるんじゃないかなと思って、自信がないことも『自信がある』という感じで埋めてみたんです。それがあったおかげか分からないですが、いい気持ちで臨むことができました」
ちなみに「10個のうち何個くらいまではスラスラ書けたの?」という近藤からの問いに、竹重選手の回答は「3つです(笑)」。
「嘘だー! もっとあるよ!!」と驚く近藤は、「周りが思っていることが、自分の中では自信(になっていない)ことを知ることができるのもいいかもね。だって(竹重選手のいいところを)10個言えるよ!」と述べ、近藤が思う10個を書き出して、クラブを通じて竹重選手に送ることをラジオで約束。
この話に、竹重選手は「めっちゃうれしいです!」と喜びを表していた。