「ぎょうさん」←関西弁!? 辞書には掲載 いま主流の“別の言葉”が90年代に台頭し… | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「ぎょうさん」←関西弁!? 辞書には掲載 今よく使う“別の言葉”が90年代に台頭し…

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 前回の「さらぴん」では、たくさんの興味深い感想をいただきました。ありがとうございます。大変参考になりました。さて、今回は「ぎょうさん」です。私は関西弁だと思っておりましたが、どうもそうではないようです。意味は「たくさん」です。

『関西弁辞典』(ひつじ書房)によると、語源として「大阪ことば辞典によると、ギョーサンの『ギョー』は『仰々しい(業々しい)』の『ギョ―』と関係があるとしている(一部抜粋)」とあります。

『広辞苑 第七版』(岩波書店)には…「ぎょうさん【仰山】(1)数量や程度のはなはだしいさま…」などとあります。この「はなはだしい」というのは「程度が著しいこと。たいそう。非常に。…」ということですので、「とても多い」などの意味でも使われます。

 三省堂の『新明解国語辞典 第八版』には「(1)[静岡県から九州東部までの方言]数量が通念以上に多くある様子だ」と掲載。そこで今回も静岡から福岡まで、各地の知り合いに聞きました。

 まずは西…。

岡山県出身 50代 一番使うのは「ようけ」。その次が「ぎょうさん」。
広島県出身 50代 「ようけ」かな。
福岡県出身 60代 「ぎょうさん」「ようさん」は使わないですが、「ようけ」は使うような気がします。

 一方、東はというと…。

愛知県出身 40代 「ぎょうさんもようけも言う。特に60代以上、愛知より岐阜の方が頻度が高い」
三重県出身 70代 「ようさん」「ようけ」
静岡県出身 30代 「使わないし、静岡市内では聞いたことがない。関西弁のイメージ」

 出てきましたねぇ…「ようけ」と「ようさん」。実は関西では「ぎょうさん」とあわせて3つとも使われています。その関西でも聞きました。


◆「ことばコトバ」アーカイブ記事

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