大学の校舎内に全国初のグランピング施設 学生らから大きな反響 尼崎市・園田学園女子大で | ラジトピ ラジオ関西トピックス

大学の校舎内に全国初のグランピング施設 学生らから大きな反響 尼崎市・園田学園女子大で

LINEで送る

この記事の写真を見る(6枚)

 園田学園女子大学・短期大学部(兵庫県尼崎市)のキャンパス内に、このほど、新しい校舎が完成した。1階部分には、アウトドアブランドの大きなテントやチェアを置くなど、「グランピング」を強く意識した空間が誕生。学生のプロデュースによるもので、同大によると、校舎の中にグランピング施設を設けるのは全国で他に例がないという。

 同大の4号館「欅和館(けやきなかん)」は、老朽化に伴い、2020年12月に建替工事に着工。21年10月からは、同年4月に入学した経営学部1年生(当時)22人からなる学生広報チームがプロジェクトに参画し、新校舎の在り方を考えてきた。谷口望美さん(経営学部2年)は、「普通とは違う、面白い空間にしようと思った。グランピングが流行っていて、コンセプトにしようと考えた。」という。フロアは緑を基調とし、ウッドデッキやアウトドアメーカー「スノーピーク」の大型テント2台などを配置。多田彩桜(さくら)さん(経営学部2年)は、「特にテントは空きがなかなかない状況で、反応は上々」と手ごたえを口にする。

 同大の広報担当者は、「学生からは、寝転ぶことができる場所や、授業と授業の間の空き時間に休める場所が欲しいという声が多かった。カフェも併設し、オシャレなオフィスのような雰囲気になったと思うので、グループで議論したり、ある時は休憩したり、思い思いに楽しんでほしい」と話す。一般に開放される予定はないが、同大のオープンキャンパス(随時開催)で体験することができるという。

 今年3月末にオープンした新校舎は、教室のある2~5階の化粧室にフロアごとにコンセプトを設け、照明や壁紙の色を変更。学生の声に応えようと、パウダールームを充実させるべく、電源タップや大きな鏡を備えた。一般の人も利用する5階の大講義室前のロビーには、「マリメッコ」の壁紙を使用するなど、遊びゴコロある空間に生まれ変わっている。同大では今後も順次校舎の建て替えを予定しており、前述の担当者は、「今後も学生の声に耳を傾け、少しでも過ごしやすく、加えて話題になることをしていきたい」と意気込んでいる。


■園田学園女子大学 / 短期大学部
ホームページ / Twitter / Instagram

LINEで送る

関連記事