病を乗り越えてWEリーグのピッチに立ったINAC神戸FW京川舞「ここからだという気持ち」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

病を乗り越えてWEリーグのピッチに立ったINAC神戸FW京川舞「ここからだという気持ち」

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 女子サッカー・WEリーグのINAC神戸レオネッサに所属するFW京川舞選手が、18日のラジオ番組『カンピオーネ!レオネッサ!!』(ラジオ関西)に電話出演。4月16日のリーグ戦で復活を果たしたときの思いを明かした。

京川舞選手(写真:ラジオ関西)

 WEリーグ最初のシーズンを迎えようとした矢先の昨年(2021年)春、バセドウ病(甲状腺機能亢進症)と診断され、そこから寛解、復帰に向けて治療を行うことになった京川選手。サッカーに関われない苦しい日々も送ってきたが、それでも、可能な範囲でクラブの裏方の作業にも関わったりするなど、INAC神戸の一員として活動。病から回復を遂げ、今年2月からはトップチームの練習に合流すると、4月3日の第16節日テレ・東京ヴェルディベレーザ戦で今シーズン初のベンチ入り。そして、16日にホーム・ノエビアスタジアム神戸で行われた第17節AC長野パルセイロ・レディース戦でスターティングメンバーに名を連ね、念願の復帰を果たした。公式戦では2020年12月19日の皇后杯準々決勝以来の出場となったが、71分間のプレーで、田中美南選手の決勝点をアシストするなど活躍し、チームの勝利に大きく貢献した。

 復活を遂げた京川選手には、番組にも「おかえり!」「感動した」「目頭が熱くなった」などのメッセージがファン・サポーターから数多く寄せられていた。その思いに感謝を述べた京川選手は、今回の出場に際して、「(ケガなど今までとは)違ったリハビリ期間を味わっていたので、ぐっとくるものがあった」そう。また、「(試合が)久しぶりすぎて、緊張とわくわくと、ちょっと遠足前の気分があった」「ウォーミングアップが一番ふわふわとしていて、試合に入るとやるしかないとキリっとしまった状態だった」と、試合前やピッチに立った際の心境も明かす。

京川舞選手(写真:ラジオ関西)

 試合では、前線の一角に入り、復帰戦とは思えないようなキレのよさも披露していた京川選手。自身は、「あんなに大きいコートでやるのがほぼないくらいだったので、外から見ている感覚をそのまま落とし込んだ、そんな感じです」と、ピッチから離れていたからこそ得た感覚がいかされていたと話す。近藤からは「復帰するまでにいろんな景色が見えた?」と問われると、「そうですね、鳥のように(笑)」とユーモアも交えて答えていた。

 京川選手のおぜん立てによって生まれた田中選手のゴラッソが決まった際には、チームメイトとともに祝福。「自分自身も美南と近い位置で連動して動こうというのがあり、練習のなかでも自分がスルーして美南が決めてとか、そういう形が何回かあった。(ゴールが決まって)うれしかったです」(京川選手)。アンダーでの代表時代からよく知るFWコンビの連係のよさも、勝利の大きな要素だったといえるだろう。

 番組のなかでは、パーソナリティーの1人、赤﨑夏実から、「苦しい時間でもチームの近くでずっとサポートや選手のケアなどをしていたそうだが、大好きなサッカーをしたくてもできない、それでも明るくいられる精神状態はどんな感じだったのですか。私だったら生き地獄的にも感じたのですが……」という質問も。

 これに対して、「苦しいという感じの気持ちはもちろんあったとは思うのですが、(長野戦のような)あんな“喜び”に戻ってくるんだという気持ちだけでやっていました」と、常に復帰のイメージを持って療養やリハビリなどに努めていたという京川選手。「本当はあそこ(試合)でゴールを決めて喜ぶということをイメージして(クラブを)サポートしていたので」と、ストライカーならではの強い思いもにじませていた。

京川舞選手らも喜びの輪の中に入り、田中美南選手(手前、背番号9)を祝福(写真:ラジオ関西)





2022年4月16日、INAC神戸ホームゲーム前に行われた『カンピオーネ!レオネッサ!!』公開収録の様子



2022年1月から『カンピオーネ!レオネッサ!!』(ラジオ関西)エンディングテーマとなっているSHIONの「Our Path ~volume 2~」

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カンピオーネ!レオネッサ!! | ラジオ関西 | 2022/04/18/月 18:30-19:00

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