夕暮れ時から夜間にかけての交通事故を防止するため、生活雑貨通信販売大手・フェリシモ(本社・神戸市中央区)が、 神戸の玄関口・三宮にある兵庫県警・生田警察署とコラボレーション。自動車のヘッドライトなどの光を反射する「リフレクター素材(反射材)」を用いた3つのアイテムのウェブ販売が、5月10日にスタートした。
これらのアイテムはフェリシモのブランド、「L’AMI+(ラミプリュス)」シリーズとして展開されている。コンセプトは”相棒みたいな雑貨たち”。フェリシモのプランナーが調査し、仕事や家事に忙しい女性に向け、機能的でデザイン性の高い生活雑貨を、との思いで生まれた。
生田警察署が昨年(2021年)春、フェリシモにコラボレーションの企画を持ち掛け、「毎日身につけたくなるアイテムで、交通安全の意識を高める」ことを目指したという。自動車のヘッドライトなどを反射するリフレクター素材(反射材)を用いて、”ふだん使い”しやすいデザインにした。サンプルを作成して確認、修正を繰り返し、完成までに9か月を要した。
警察庁交通局の分析によると、車の運転者から見て、反射材をつけた歩行者は、反射材をしていない歩行者よりも2倍以上手前から発見できるという。
2021年、歩行中の交通事故で全国で941人が死亡した。 夜間に起きた死亡交通事故(車どうしではなく、歩行者など人が被害にあうケース)は、昼間に比べて約2倍のペース。