女優の武田梨奈がパーソナリティーを務めるラジオ番組『武田梨奈のこだわりな時間』(ラジオ関西)5月21日放送回に、俳優の高杉真宙がゲスト出演。2人が共演した2018年公開の映画『世界でいちばん長い写真』のエピソードトークを展開した。
映画『世界でいちばん長い写真』は、愛知県の学校で実際にあった出来事をもとに、消極的で人生の目的を持てずにいた少年がギネス記録を持つパノラマカメラと出会い、モノクロだった人生が鮮やかな色に変わってゆくという、爽快な青春群像劇(同公式サイトより一部引用)。高杉が主人公の高校写真部員・内藤宏伸役を、武田が宏伸の従姉で快活な竹中温子役(ヒロイン)を、それぞれ熱演した作品だ。
番組のなかでは、武田と高杉が撮影前に最初に会ったときのことを回想する。
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【武田梨奈(以下、武田)】 初めて顔を合わせたときは挨拶をしただけで、本当は役についてどういう距離感がいいかなど話したかったのですが、全然話せないまま現場に⼊りました。なので、最初はものすごく不安だったんです。でも、役の関係性的にもこれはどうにかして距離を縮めなきゃと思い、たぶん最初に「りなっちって呼んでください!」と言ったと思うんですが、覚えてますか?
【高杉真宙(以下、高杉)】 覚えてます! 俺もたぶん(撮影現場では)武田さんって呼んでなかったなって、ずっと思ってたんですよ。それで、何て呼んでたっけな……そうだ「りなっちだ!」と。
【武田】 (高杉)真宙くんは本当に好⻘年で、真面目な方だと思います。その当時、真宙くんと共演していた方たちは「本当に真面目でいい人だ」と皆さんおっしゃっていたので、これは私から壁を砕きに行かないと、なかなか距離を縮められないなと思いました。本当にお姉ちゃんのように接してもらいたいという思いで、「りなっちって呼んで!」って言ったんです。
【高杉】 ありがたかったですね。本当に「りなっち」のおかげで(笑)。それがあったから本当に仲良くなったという感じがあったから。僕の中では、「りなっち」と「こうくん」(前原滉)。この二人が盛り上げてくれたから、現場がまとまったっていう印象しかなくて。
【武田】 それはやっぱり座⻑(⾼杉)がよかったからですよ! 私は当時、真宙くんが⼈⾒知りと聞いていましたが、それでもやっぱり現場での気遣いだったり、⼈に対しての優しさがにじみ出ていたんです。周りの年上の⼈への対応も含めて、みんながやっぱりついて⾏きたいなという存在になっているという話を前原滉くんとずっとしていました。