ケーキや冷凍食品を買ったときに添えられる保冷剤。冷凍庫の中で溜まっている家庭も多いのでは? じつは、さまざまな方法で日常生活に役立てることができるんです。
夏にかけてもらう機会も多くなる保冷剤の種類や特徴、上手な活用法を、保冷材・消臭材などを製造・販売する株式会社トライ・カンパニー(本社:静岡県沼津市)の石原紀彦さんに聞きました。
◆保冷剤の種類
保冷剤(中身)には2つのタイプがあります。まずは、水状のもの。水100%で出来ているため、中身は水道に流しても問題ありません。次に、ゲル状のもの。原料の99%を水が占め、残りは高吸水ポリマー、安定剤、防腐剤で出来ています。処分方法は自治体によって異なり、水道に流すと詰まる可能性もあるので注意が必要です。
◆保冷剤を誤飲してしまったら?
保冷剤に使用されている水は、不純物を取り除いています。日本保冷剤工業会に属するメーカーの保冷剤は、人体や環境に無害な原料から出来ています。誤って口に入ってしまっても問題ないとのことです。(※1)
◆保冷剤の活用方法 5選
1)保水剤
植木鉢に保冷剤の中身を敷き詰めて、植物の保水剤に。徐々に水が浸透していくため、1泊2日程度の旅行であれば水遣りの心配もありません! また、生け花をする際の吸水スポンジ「オアシス」の代わりにも使えます。日本保冷剤工業会に属するメーカーの保冷剤は、植物にも無害な原料で出来ています。
2)芳香剤
中身を出し、好きなアロマオイルを1~2滴落とすだけで簡易芳香剤の完成! 底の深いコップやビンに入れ、絵の具で着色したりビー玉を入れたりするとキレイです。涼しげな見た目で、暑い時期にもオススメ。夏休みの自由研究にもぴったりです。
3)消臭剤
中身を底の浅い皿などに出し、玄関やお手洗いに置くと消臭効果が得られます。ゲルが乾燥し、白っぽい粉状になったら使い終わりのサインです。