6月に結婚した花嫁は幸せになるとの言い伝えがある「ジューンブライド」。コロナ禍で、結婚式にも変化が……。最近のウエディング事情について、様々なスタイルの結婚式をプロデュースする「ラヴィーナ姫路」(兵庫県姫路市)の野間支配人に聞きました。
■“人が集まらない”スタイル
新型コロナウイルスが流行し始めた2020年春頃は、挙式・披露宴を諦めるカップルも多かったそう。そのようななか誕生したのが「フォトウエディング」や「家族との食事会」といった、“人が集まらない”ウエディングスタイル。
フォトウエディングは、人生の節目に写真だけでも残したいと人気が出たそう。女性がたくさんのドレスを着ることができるのも特徴。ゲストを招待しない分、コストも抑えることができます。
「ゲストをたくさん招待するのは難しいけれど、親への感謝は伝えたい」という人から注目されたのが、家族との食事会。結婚式場で行うことにより、ウエディングドレスを着て、ケーキカットを行うこともできます。Zoomなどを活用した、オンラインでの打ち合わせスタイルも確立されました。
■会場は万全の対策
そして、会場ではしっかりとコロナ対策も。『披露宴は収容人数の半分までにする』『1テーブル4人まで』と人数制限を設けた上でアクリル板を設置するなど……。もちろん、会場内のアルコール消毒も徹底しているとのこと。
■コロナ禍に合わせたゲストスタイル
また、参加者はマスクにもおしゃれを取り入れるのが今の流行! 結婚式の雰囲気に合わせ、レース素材の不織布マスクを着用する人もいるのだとか。呼びかけをしなくても常にマスクを着用するなど、ゲストの意識も変化しているのだそうです。
コロナ禍で迎える3回目のジューンブライド。野間支配人によると、「結婚式(の需要やスタイル)はコロナ前に徐々に戻ってきている」とのこと。かつてはゲストが60人台後半~70人程度の式が主流でしたが、今は平均55~60人ほどだそう。それでも、コロナ禍真っ只中に比べると数は増しています。