「アンパンマン」や、「ミッフィー」などの人気キャラクターを無断で使用したワッペン計約6000点を中国・上海から輸入しようとしたとして、兵庫県警が5月、神戸市東灘区のマンション管理人の男(59)を関税法違反容疑で逮捕し、神戸税関が1日、同容疑で神戸税関に告発した。男は「生活費のためだった。違法とわかっていた」と容疑を認めているという。
男は2021年4月~6月、著作権がないのにもかかわらず、オランダのメルシス・ビーヴイ社が著作権を持つ「ミッフィー」やゲーム機大手・任天堂が著作権を持つスーパーマリオ、その他アンパンマン、スヌーピーの4種類のキャラクターをデザインしたワッペンの製造を中国の業者に指示し、上海からEMS(国際スピード郵便)で密輸しようとした疑いが持たれている。大阪税関による関西国際空港での輸入物検査で発覚した。
捜査関係者によると、男はこれまでにも繰り返しワッペンを密輸してフリーマーケットアプリにこれらの物品を出品し、1点あたり数百円単位で約1500回にわたり販売、少なくとも150万円以上を売り上げていたとみられ、兵庫県警は著作権法違反容疑での立件も視野に捜査している。