兵庫県警は6月から、 公式ウェブサイトでウクライナ語表記による交通ルールや防犯のポイントをイラスト付きで公開している。ロシアによる軍事侵攻で、 ウクライナから日本へ逃れた避難者の日常生活をサポートする。
ウクライナからの避難者は兵庫県内に約50人(6月1日現在)。日本で母国の情勢を危惧しながら 、言葉の壁や生活習慣の違いにも戸惑いを感じて生活する避難者に寄り添い、不安の解消の一助になれば、との思いで作成した。兵庫県警は今後、自治体を通じてこれらのガイドを避難者のもとへ届ける。
兵庫県警のウェブサイトのトップページにある「ウクライナのみなさんへ」と書かれたバナーをクリックすると、子どもと女性に向けた「防犯ニュース」と、「日本における交通安全ガイド」のファイルが表示される。
兵庫県警は4月、 国際捜査課が中心となり、ウクライナ語の通訳員を募集した。主に相談の受け付けや、事件事故の際の聴取などを想定したもので、これらのガイドも通訳員らが翻訳した。
防犯ニュースでは、街頭犯罪への対策として、通り慣れた道でも、”ながらスマホ”やイヤホンをしないことや、防犯ブザーの重要性などをイラスト付きで紹介。子ども向けには「すぐ逃げる」「大声を出す」など”5つのおやくそく(お約束)”を記した。交通安全ガイドは、日本での信号の色の意味や、自転車に乗る際のルールのほか、自転車保険(兵庫では2015年、全国で初めて加入を義務づける条例が施行された)について説明している。
※記事中画像はすべて兵庫県警察本部提供