江崎グリコ(本社・大阪市西淀川区)は6月24日、大阪・ミナミの道頓堀にある電光看板「道頓堀グリコサイン」のデザインを一部変更した。2022年2月11日に創立100周年を迎えたことに伴う。
道頓堀グリコサインは1935(昭和10)年に初代の看板が設置され、数回のデザイン変更を経て現在は6代目(2014年~)となる。これまでは看板上部のメッセージとして、企業理念の「おいしさと健康」と表記していたが、100周年を機に制定した会社の存在意義(パーパス)の文言「すこやかな毎日、ゆたかな人生」と変更した。
江崎グリコは、1919(大正8)年に創業者・江崎利一がカキの煮汁に含まれるグリコーゲンを入れた栄養菓子「グリコ」を創製、1922年2月11日に大阪・三越百貨店で発売したのがはじまり。「栄養菓子グリコ、三越その他信用ある菓子店にあり」と宣伝も相まって、一気に販路を広がった。
まだまだ国民の栄養状態が十分でなかった当時(昭和初期)、「食品による国民の体位向上」を目指したという。これが、より多くの人々の健康な毎日を、という創業の精神につながり、「おいしさと健康」という企業理念へ継承されている。
現在の「グリコサイン」の高さは約20メートル、幅が約10メートル。大阪の象徴的風景の1つとして長年親しまれ、2021年には14万個のLED電球に取り換えられた。