兵庫県明石市と山陽電気鉄道(「山陽電車」本社・神戸市長田区)は、2022年11月12日(土)・13日(日)に明石市で開催される「第41回全国豊かな海づくり大会兵庫大会~御食国(みけつくに)ひょうご」を記念し、7月1日(金)から、東京海洋大学名誉博士・客員教授で、明石たこ大使のさかなクンが描いたイラストなどを装飾したラッピング列車「豊かな海づくり号」を運行している。
□7月2日(2022年)は「半夏生」
2022年、夏至(6月21日)から数えて11日目となる7月2日は「半夏生(はんげしょう)」。明石をはじめ、関西では田植えの時季、稲がタコのようにしっかりと根を張るように「タコ」を食べる風習がある日だが、明石海峡ではタコの漁獲量が激減、深刻な状態となっている。
7月1日、山陽電鉄・東二見車両基地(明石市二見町東二見)で開かれたラッピング列車のお披露目式で、さかなクンは「海づくり大会は毎年参加しているが、タコの聖地、大好きな明石で開催できることは幸せ。魚たちやタコの気持ちや思いを届けることが出来たらと思う」と歓迎した。
7月1日には、開校150周年を迎える明石市立二見小学校での出前授業で児童と交流や、市立の全ての小中学校でも実施された”半夏生特別給食”として明石ダコの唐揚げを喫食し、「子どもたちとの触れ合いを通して、魚たちの気持ちがわかるようになってくれたら。元気な明石の海を取り戻してほしい」と話した。
泉房穂明石市長は、二見小卒業生。「祖父も父も(明石の)二見でタコ漁をしてきた。子どものころから毎日のように明石のタコを食してきたが、今では明石の海からタコは激減している。そうした中、豊かな海づくり大会が開かれ、さかなクンと山陽電車がこうしたPRをサポートしてくれることが嬉しい。明石の海が豊かで快適だからこそ、アカウミガメもメキシコ湾からやって来る。人にも魚にも豊かな海を取り戻して、しっかりと全国に発信していきたい」と話した。