口コミから大ヒットを巻き起こした『カメラを止めるな!』を、フランスでミシェル・アザナヴィシウス監督がリメイクしました。映画『キャメラを止めるな!』が7月15日(金)からロードショーです。
物語の主人公は映画監督のレミー。日本で『one cut of the dead』という映画が大ヒットしたからフランスでこれをリメイクしたい、とレミーは依頼されます。カメラ1台でワンカット撮影し30分間生放送するという企画です。
レミーがこれまでしてきた仕事は企業の宣伝ビデオなど「早い・安い・質はそこそこ」のつまらない企画ばかりでした。今回の依頼もひどい無茶ぶりだ、とレミーは感じ、仕事を断るつもりです。
でも、かつて女優だった妻のナディアはチャンスだと勧めました。レミーの娘・ロミーは映画監督志望で、娘にいいところを見せようとレミーは企画を引き受けることにします。ロミーはケン役・ラファエルの大ファンだったからです。
本番の3週間前からリハーサルが始まりました。ラファエルが脚本や演出に文句をつけたり、チナツ役のアヴァがワガママを言ったり、チームはまとまりません。
日本人プロデューサーのマダム・マツダは、役名を日本語の名前にするように要求し、撮影開始1時間前にラファエルが役を降りてしまいます。さらに監督役の俳優とヘアメイク役の俳優が交通事故で入院する事態に。撮影現場はパリから2時間かかる場所にあり、代役を見つけるのは不可能です。そこでレミーが監督役を務め、見学に来ていた妻のナディアがヘアメイク役をすることでどうにか乗り越えようとします。でもナディアには、役に入るとすべてを現実だと思い込むクセがありました……。
2018年に観客動員220万人・興行収入32億円突破の大ヒットを記録した低予算映画『カメラを止めるな!』を、『アーティスト』でアカデミー賞を受賞したフランスのミシェル・アザナヴィシウス監督がリメイクしたのがこの作品です。
“カメ止め”と同じように3部構成として物語を組み立て、オリジナル版をリスペクトしています。第1部はワンカット撮影のゾンビ映画、第2部が映画制作をめぐる人間ドラマ、第3部は生中継の舞台裏です。