5か月ぶりに感染者数が5,000人を超えた兵庫県は15日、「第7波」における対応を議論する対策本部会議を開き、感染が急拡大している中でも、現段階では行動制限を設けないと決めた。
会見した斎藤元彦知事は、「BA.5系統への置き換わりが進んでいるが、オミクロン株の特性として、重症化したり、亡くなったりするリスクが低い。感染防止対策と社会経済活動を両立させるための判断だ」と、その理由を説明した。
医療提供体制について、病床を全県で65床増やし、計1,594床を確保した上で、すぐに稼働できる病床数や宿泊療養施設の部屋数を増やす。また、業務の増加が懸念される保健所を支えるため、応援職員の派遣や、業務をサポートする人員を段階的に増やすなど、体制を強化する。
斎藤知事は、マスクの着用や手洗いなどの基本的な対策に加え、夏休みやお盆のシーズンを前に、3、4回目のワクチン接種を積極的に行うとともに、冷房使用中であっても換気を徹底するよう呼びかけている。