「気まぐれ」とは、気分が変わりやすく、その時々の思いつきや気分で行動することを意味します。よくレストランなどで、「シェフの気まぐれサラダ」にはじまり、「シェフの気まぐれスープ」や「今週の気まぐれセット」なんてメニューを目にしますが、こんなにも「気まぐれ」という言葉が入っていると、「そんなに気まぐれに料理作ってるん?」なんて考えちゃいますよね(笑)。
そこで、メニュー名に「気まぐれ」という言葉を添えた料理を提供している幾つかのレストランに話を聞いてみました。すると、言葉の意味に反し、「気まぐれ」という名のメニューは、どれもシェフがこだわりを持ってしっかりと考えて作ったものということが判明。そのため、思わず「どこが気まぐれやねん!?」と言いたくなるほど、おいしい料理を出しているお店ばかりでした。
そんななか、本当に気まぐれなお店を見つけました。兵庫県神崎郡市川町下瀬加あたり、県道34号線を走っていると目に入る「気まぐれ屋台のYKO」の文字。
パラソルの下でのんびりと座っているおっちゃんの名前は、岡本京二さん。
看板には「毎週木・土曜日開店予定日」と表記されていますが、「あくまでも予定で、遊びに行くこともあるから開いていないときもある。営業時間も決まってないねん。ワッハッハ」と豪快に笑う岡本さん。その営業スタイルはまさに気まぐれ!
さらに「イタリア産たっぷりナポリタン」という看板を発見。「ここの看板メニューですか?」とたずねると、「うちの看板メニューはカレーうどんや!」とひと言……。
それはぜひとも食べなければと思い、「じゃあ、そのカレーうどんちょうだい」と注文したところ、「今夏やろ。暑いからカレーうどんはやってへんねん。ワッハッハ」と返答が。これも、まさしく気まぐれ!