【解説】話題の「空飛ぶクルマ」とは? ヘリコプターとの違いは? 免許は? 開発会社に聞いた | ラジトピ ラジオ関西トピックス

【解説】話題の「空飛ぶクルマ」とは? ヘリコプターとの違いは? 免許は? 開発会社に聞いた

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 7月18日、2025年国際博覧会(大阪・関西万博)の1000日前を記念したイベントが、大阪・東京を中心に各地で開催されました。

 企業パビリオンや会場の大屋根のイメージ図が発表されるなど少しずつ内容が見えてきた大阪・関西万博で、一つの大きな目玉となりそうなのが「空飛ぶクルマ」です。会場上空での飛行を予定しているとのことですが、そもそも空飛ぶクルマとは一体どういう乗り物なのでしょう。従来からの空の乗り物であるヘリコプターや飛行機とはどういった違いがあるのでしょうか。

 国内初のクルマの有人飛行を成功させ、空飛ぶクルマの大阪・関西万博での事業化を目指すSkyDrive(愛知県豊田市)の広報に、気になることを聞きました。

空飛ぶ車のイメージ(提供:SkyDrive)

 SkyDrive広報によると、「国交省では『空飛ぶクルマ』に明確な定義はなく、▼電動、▼自動操縦、▼垂直離着陸の機能を持つことが一つのイメージだとしています」とのこと。ヘリコプターや飛行機との違いについては、「飛行機の離着陸に必要な滑走路が空飛ぶクルマには必要なく、離着陸場所の自由度が高いです」としています。垂直離着陸できることが大きなポイントで、日本では、都市部での送迎サービスや、離島や山間部での移動手段、災害時の救急輸送などの活躍が期待されているそう。

 他のメリットとしては「部品点数が少ないため、整備費用が安い」「騒音が小さい」などの特徴を持ちます。広報は「手軽に空を飛べる乗り物だと考えてもらえれば」と語ります。

 しかし、「手軽に空を飛べる乗り物」となると、実際に飛行させる場合の運転資格などはどうなるのでしょうか? 広報によると「免許制度については『空の移動革命に向けた官民協議会』にて協議中ですが、ヘリコプターのように多くの訓練は必要ないよう検討が進められています」とのこと。

 実際の操縦方法については、「当社の空飛ぶクルマでは“ジョイスティック”を操作する手動操縦と、ドローンのような遠隔操縦を併用します。基本的に、出発地から目的地までの移動は自動操縦で行われ、緊急回避など最終的にはパイロットが操縦する形となります」と説明しました。

パイロットが操作を行い飛行する空飛ぶクルマ(提供:SkyDrive)

 関西・大阪万博まであと3年を切っています。実用化に向けては、どのようなハードルがあるのでしょうか。

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