妻に見放されたダメ男と記憶をなくしたロボット。旅先でトラブルを起こしながらポンコツコンビの友情が芽生え、成長するハートウォーミングストーリー。映画『TANG タング』が8月11日(木・祝)、全国公開されます。
物語の舞台は近未来です。
住宅へ届け物を運ぶドローンが空を行き交っています。AIの開発が進み、家事や仕事をするアンドロイドの新製品が次々と発売され、人の生活にロボットが欠かせない存在になっています。食事は毎日、家事ロボットが作ります。またロボット型のペットを連れて旅行へ出かけるのが当たり前になっています。
主人公の健は医者になりたかったのですが、実際はニートで、一日中シューティングゲームばかりして漫然と過ごしています。
健の妻・絵美は弁護士で、健とは対照的にバリバリ働いています。絵美は、人生に迷い中でだらしない夫に嫌気がさして、健を家から追い出します。
健が家の外へ出ると、庭にボロボロのロボットがいました。四角い頭に四角い胴体で所々にさびがある、古いデザインのロボットです。
「おい!」(健)
「%※*&#%!」(ロボット)
「なんだこいつ?」(健)
「ターング!」(ロボット)
ロボットは「タング」と名乗りました。でもどこから来たのか、何をするために作られたロボットなのか、分かりません。記憶を失くし、迷子になっているようです。タングは健のあとをフラフラと追いかけてきました。
健は、タングを作ったメーカへ持ち込めば最新型のロボットと交換できることを知り、タングを連れて福岡のアトビットシステムズ社に向かいました。
この会社のロボットデザイナーは「タングには特別な力が備わっている」と興味を示し、タングを修理するために中国の深センにいるロボット歴史学者の凛を訪ねるよう健にアドバイスします。
深センへ着くと、健たちは謎のグループに追いかけられ、タングが拉致されてしまいます。
拉致グループのボスは「タングから手を引くように」と健に警告しますが、健はなんとかタングを救出し、逃げ出します。
健は凛から「ロボット工学の第一人者、馬場教授を探すように」と言われ、今度は馬場教授がいる沖縄・宮古島へ向かいます……。