一般社団法人日本自動車連盟(JAF)兵庫支部は、2021年8月に発生した“子どもやペットを車内に残したままのキー閉じこみ事故”の救援数を公表した。件数は全国で99件(子ども63件、ペット36件)。このうち、緊急性が高いと判断しドアガラスを割るなどしたケースは9件だった。
現場での聞き取り調査によると、「子どもに鍵を持たせていたら、ロックボタンを押してしまった」、「ペットがロックスイッチを踏んで押してしまった」という原因が挙げられた。
JAFが実施した車内温度の検証テストによると、気温35度の炎天下に駐車した車内の暑さ指数は、窓を閉め切った状態でエンジン停止後、わずか15分で人体にとって危険なレベルに達した。また、日陰に駐車したとしてもその温度差はわずか約7度で、変わらず危険であるという結果になった。
乳幼児は体温調節機能が未発達であり「少しの時間だから」、「寝ているから」といった理由であっても車内に残したまま離れることは、熱中症を引き起こす事故につながりかねない。また、JAFはペットに対しても同様の注意をするように強く呼びかけている。