夏も終わりを告げるこの時季、店頭に様々な品種が並び、食卓にみずみずしさを運んでくれる果物「ぶどう」。各地で収穫のピークを迎えているが、6月・7月の朝晩の寒暖差が大きかったことで、全体的に甘みが強いぶどうが収穫されている。
神戸市須磨区にある産直市場「ナナ･ファーム須磨」では、神戸市西区、たつの市、丹波市を中心に、岡山県からも続々と入荷している。同市場のスタッフによると、入荷する品種は年々増えているそうで、皮が黒っぽくて大粒な「藤稔（ふじみのり）」や、皮も食べられる「ベニバラード」などの黒系・赤系に加え、緑色が涼しげな「ネオマスカット」、「シネマスイート」など、入荷状況にもよるが十数種類が並んでいる。値段は大きさによって、およそ400円台～1,000円台。
また、市場の利用客から毎年のように聞かれることがあるという。それは「種のないぶどうはどれですか？」という質問。近年はほとんどの品種で種なしが作られており、種があるほうが稀だそうだ。同じ品種でも、農家によって育て方が違い、日の当たり方で味が変わってくるため、食べ比べするのも面白い。
種なしで、さらに皮も食べられる品種の場合、冷凍保存もオススメだという。解凍しなくてもそのまま口に放り込み、シャーベットのような食感を楽しめる。残暑厳しいこの時季のデザートにも活用できそうだ。
■ナナ・ファーム須磨
兵庫県神戸市須磨区外浜町4-1-1
電話 078-733-7722
※店舗ごとに営業時間や定休日が異なるため、詳しくはナナ・ファーム須磨の公式サイトを参照
