スクリーンに吸い込まれるような感覚になる心理サスペンス。映画『この子は邪悪』が9月1日(木)、公開されます。
主人公は、心に傷を負った少女・花。5年前の夏に家族4人で遊園地へ行った帰り道で、居眠り運転のトラックが衝突しました。父・司朗は右脚の神経を損傷して障がいが残り、母・繭子は一命を取り留めましたが植物状態になっています。
妹・月(るな)は顔に重いやけどを負ってしまいました。朝から晩まで顔全体を覆う仮面をつけて生活しています。
花だけは奇跡的に無事でしたが、自分だけ無傷だったことに負い目を感じています。意識がなくずっと病院にいる母親に代わって、花が料理や洗濯などの家事をしています。
ある日、花が庭の物干しにいるところを高校生の少年・純が訪ねます。
純「君のこと知ってる。昔ウサギといっしょに遊ばなかった?」
花「えっ?」
確かに、花の家ではウサギを何匹も飼っていて、家族みんなで世話をしてかわいがっています。純と花は幼なじみだったようです。
純の母親は心神喪失で自宅にこもりきりのため、祖母が純を育てています。母の病気に疑問を抱く純は、同じような境遇の家族を独自に調べていました。