大阪といえば『ヒョウ柄おばちゃん』や『紫ヘアーおばちゃん』等々、キャラの濃いおばちゃん達が多いイメージありませんか?
その中でも特に“大阪らしさ全開”なのが『アメおばちゃん』。ちょっと会話をした程度で「アメちゃん食べるか~?」とすぐにアメを渡してくるフレンドリーさは、バラエティー番組などで紹介されるなどして全国的に有名になりました。とはいえ、昨今のコロナや防犯意識の高まりもあってか、昔ほど『アメおばちゃん』を見かけなくなったような……?
アメを“ちゃん”付けして「アメちゃん」と呼び、「ばらまき用アメ」や「ご自由にどうぞアメ」など、コミュニケーションツールとしてアメを多用する大阪。アメに対する意識が独特で、他地域よりも濃厚な「アメ文化」が存在しているように思います。
また、「パイン株式会社」や「味覚糖株式会社」を代表とする、名だたるアメ・キャンディ関連の企業が大阪に多いのは、そんな独自の「アメ文化」に関係している可能性もあるのでは?
そこで、総務省統計局が発表している「家計調査」内の「品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング」をチェックしてみることに。
県庁所在地・政令指定都市内に暮らす家庭を対象に調査し「家計におけるアメの支出金額(2019年~2021年の集計結果)」をランキング化したデータによると、堺市20位・大阪市37位という、予想していたよりもなんだか微妙な数字……。ちなみに1位は金沢市でした。
「大阪=アメ文化」は、単なる思い込みだったのでしょうか?
「こうなったら、大阪以外の企業から実態を探ろう!」ということで、スペイン・バルセロナ発のキャンディショップ「PAPABUBBLE【パパブブレ】」(日本本社:東京都中野区)で代表取締役社長を務める横井さんに話を聞きました。
全国に店舗を持ち、梅田や心斎橋でも展開するパパブブレだけに、やはり大阪と他の地域との違いは気になるところ。横井さんいわく、「売り上げを見る限りでは、大阪が他地域に比べて特別にアメの消費量が多い……といった印象はありません。むしろ、家計調査の結果では全国平均よりも低い傾向があると判明しています」とのこと。