鞴(ふいご)まつりなど5件を登録 兵庫県の登録無形民俗文化財 創設後、初めて | ラジトピ ラジオ関西トピックス

鞴(ふいご)まつりなど5件を登録 兵庫県の登録無形民俗文化財 創設後、初めて

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 兵庫県教育委員会は1日、三木市の「鞴(ふいご)まつり」など5件を県の登録無形民俗文化財に登録した。昨年4月に登録無形民俗文化財制度が創設されてから初めての登録。文化財保護審議会の答申を受け、同日開かれた兵庫県教育委員会で議決した。

 鞴まつりは、鍛冶職人など金物業者による信仰が起源で、同市の金物神社で12月に催されている。神事の後、古式装束姿の工匠らがふいごで火を起こして鋼を鍛錬する火入れ式をし、その後刃物供養祭を執り行っている。

三木市の「鞴まつり」(三木市教育委員会提供)
三木市の「鞴まつり」(三木市教育委員会提供)
三木市の「鞴まつり」(三木市教育委員会提供)
三木市の「鞴まつり」(三木市教育委員会提供)

 小野市の「黍田(きびた)のハナフリ・ゴツキ(牛撞き)行事」は同市黍田町の自治会が主体となり、地元の大歳神社、毘沙門堂などで毎年1月3日に開催。江戸時代中期から行事が行われていたとみられる記録が残る。境内で自治会長が藁束に黒松をくくりつけたものを捧げ持ち、町内安全と五穀豊穣を祈って左右に振り(ハナフリ)、その後毘沙門堂で参拝者が樫の枝の上部にお札を挟んだ「ゴ」で、お堂の床を叩く(ゴツキ)などする。

 美方郡新温泉町の「居組(いぐみ)の精霊船(しょうりょうぶね)流し」は8月のお盆行事で、花や提灯で飾り付けた大きな船に2メートル近い2体の人形を乗せて、新盆の家と有志で海に船を出す。
そのほか同町の「諸寄(もろよせ)の精霊船流し」と朝来市の「圓圓和(えんえんわ)」が登録された。

小野市の「黍田のハナフリ・ゴツキ行事」
小野市の「黍田のハナフリ・ゴツキ行事」(兵庫県教育委員会提供)
居組の精霊船流し(新温泉町提供)
居組の精霊船流し(新温泉町提供)

 小野市黍田町年中行事保存会の京谷隆弘さん(78)は、「(登録は)たいへん喜ばしいこと。ご先祖から代々伝わってきた行事をこれからも大切にし、地域の子どもたちに継承していきたい」と話した。

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