兵庫県の斎藤元彦知事が8日、ラジオ関西の生番組に出演し、全国初の「ドローンサミット」が神戸市内で開催されたことを報告し、ドローンが社会の課題解決につながることへの期待を示した。
兵庫県はこれまで、次世代産業の創出や安全安心な暮らしの実現を目指して、ドローンの実証実験などを進めている。例えば、高い場所にあるハチの巣を駆除するためバキュームタイプのドローンを使って巣を吸い込んだり、シカなどの生息調査にドローンを使ったりしてきた。
こうした取り組みが評価され、全国初のドローンサミットが9月1日と2日に神戸国際展示場で開かれ、先進事例の報告や地域課題の解決に取り組む自治体の意見交換などが行われた。
会場には、空飛ぶクルマの模型や大型ドローンなど次世代モビリティの展示のほか、企業や自治体など68のブースが出店するなど、大勢の人でにぎわった。
会場を視察した斎藤知事は「未来社会を想像でき、ワクワクした。新時代に向けた熱気を感じた」と評価。今後は山間部に物資や薬などをドローンで運ぶなど、高齢化や過疎化が進む兵庫県内の課題解決に役立つことを期待した。さらに、兵庫で実証実験を進めていくことでビジネスチャンスの拡大とドローンの部品製造など「兵庫のものづくりのすそ野が広がればいい」と話していた。