NZ発、現代社会の“歪み”を描写 逆境に立ち向かう破天荒なシングルマザーのヒューマンドラマ 映画『ドライビング・バニー』 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

NZ発、現代社会の“歪み”を描写 逆境に立ち向かう破天荒なシングルマザーのヒューマンドラマ 映画『ドライビング・バニー』

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 シングルマザーが貧困に負けず、離れて暮らす子どもたちを取り戻そうと戦います。ニュージーランド映画『ドライビング・バニー』が、9月30日(金)からロードショー。

 ニュージーランドの最大都市・オークランド。主人公のバニーは、40歳のシングルマザーです。お金がなくて家を持てず、妹の家に居候しています。

 バニーには幼い娘・シャノンと思春期の息子・ルーベンがいますが、貧困のため施設に預けられていて、会えるのは役所の家庭支援局が監視する面会のときだけです。役所からは家がないのなら子どもたちと一緒に暮らすのを許可できないと言われています。

サブ2

 バニーは生活費を得るため、信号で止まった車の窓拭きをして必死に小銭を稼ぎ、なんとか生きています。

 娘のシャノンの誕生日までに新しい家で生活したいと考えているのですが、オークランドは家が不足していて、公営の住宅は満室。民間の住宅もバニーの収入に見合った家族向けの物件は空きがありません。

サブ7

 バニーは妹のグレースに頼んで地下のガレージを借り、寒さを我慢しながら暮らすことにします。

 ある日バニーは、グレースの夫ビーバンが姪のトーニャを虐待しているのを目撃します。ビーバンはこの家の持ち主で、妹の再婚相手です。ビーバンにとってトーニャは血のつながらない娘でした。

サブ1

 バニーはカッとなってビーバンを責め、手を出してしまいます。家族水入らずで過ごすつもりだったガレージを追い出されました。

 ソーシャルワーカーからフォーマルな服を譲ってくれるボランティア団体を紹介され、バニーは水色のスーツを手に入れます。

 これを着ると周りの人がバニーへ接する態度が変わることが分かり、バニーはこの服装で不動産業者に嘘をつき、高層住宅を買うふりをします。また、友人の家を自分の新居のように偽装して役所の担当者をだまし、娘・息子と一緒に暮らす手続きを進めます。

 高校生のトーニャは、母親の再婚以来ずっと愛情に飢えていて、「こんな家にいたくない」と告白。家族へまっすぐに愛を注ごうとするバニーに助けを求めます。

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