2025年大阪・関西万博に向け、参加国・地域を対象にした 「国際企画会議(International Planning Meeting 2022年10月25~26日)」の一環で、100人を超える担当者らが26日午前、会場予定地である人工島・夢洲(ゆめしま、大阪市此花区)を視察した。
会場はまだ更地で、10月に一部の造成工事が始まったばかり。
視察したのは、会場中心部の憩いの場「静けさの森」などの整備を計画しているエリア。その北東では大阪メトロ・中央線延伸の新駅(北港テクノポート線「(仮称)夢洲駅」)の建設が進められている。
現在の夢洲には風景をさえぎる建物もなく、南東の咲州(さきしま)にあるコスモタワー(大阪府咲州庁舎)がそびえ立つ様子もうかがえ、六甲山や明石海峡大橋も見渡せる。パビリオンの建設工事が本格化するのは2023年春以降の見込み。
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10月26日で開幕まで900日。今回の会議が後押しして、大阪・関西万博への参加国の期待は高まっているが、新型コロナウイルスの影響で準備期間が遅れ、残りの約2年半で準備を進めなければならならない。
そして、単独のパビリオン出展を予定している30か国との間で、建設工事を円滑に進められるよう、国ごとに個別のミーティングを実施した。
参加国の大半は、2022年3月に閉幕したドバイ万博の運営に関わっていた。通常のサイクルでは次期・万博まで4年半後を見据えるべきところ、ドバイ博が新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期開催となったため、約3年で準備をしなければならいという厳しさもある。