灯台の日の11月1日、神戸メリケンパークオリエンタルホテル(神戸市中央区波止場町)で、日本で唯一の「ホテルに建つ公式灯台」が、灯台の日として3年ぶりに一般公開された。2020年と21年は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止していた。
この灯台は 1964(昭和39)年、ホテルの敷地内としては日本で初めて、神戸・旧居留地にあったオリエンタルホテル(当時)に設置された。しかし阪神・淡路大震災で同ホテルが全壊したため移設された。震災から10年の節目となる2005年に、復興のシンボルとして初めて一般公開された。
2011年からは毎年1月17日の震災発生日と、11月1日の灯台の日に公開されていて、海抜約55mに位置する灯台を間近で見ることができる。
灯台は海上保安庁から正式に認可を受けており、来場者は灯台が建つホテル最上階から雨の神戸港を眺めた。なお、灯台は阪神・淡路大震災から28年を迎える来年(2023年)1月17日午後にも一般公開され、鎮魂の思いを込めて神戸港と神戸の街を照らす。