タイムループ・マニアを満足させる新作映画 広告業界をリアルに描く | ラジトピ ラジオ関西トピックス

タイムループ・マニアを満足させる新作映画 広告業界をリアルに描く

LINEで送る

この記事の写真を見る(7枚)

この記事の動画を見る

 タイムループ映画として、ユニークな作品ができあがりました。斬新でおもしろい、と話題が広がっています。『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』が現在公開中です。

 物語の舞台は、社員7人で切り盛りする小さな広告会社「Zコミュニケーション」です。大手広告会社から急ぎの依頼を何件も受け、社員たちは徹夜を重ねていました。

サブ3

 月曜日の朝。「バンッ!!」と鳩が窓にぶつかる大きな音で、会社に泊まり込んでいた社員全員が目を覚まします。

サブ5

 そこへ、永久部長が出勤してきました。みんなの様子を見て、部長が驚きます。

「わぁ、みんな泊まり? 若いね」

 主人公・朱海は、依頼元からの無茶ぶりにめげず、全力で仕事に取り組んできました。

「この仕事が終わったら、憧れの人がいる会社へ転職する」

 しかし、次から次へと企画の直しやプレゼン資料の追加を指示されて、余裕がありません。彼氏と会う予定は後回しとなり、ついに別れ話を切り出されています。

 月・火・水・木・金・土・日と休みなく働き続け、ある月曜日の朝。後輩の男性2人組が朱海に言いました。

「僕たち、同じ1週間を繰り返しています!」

 忙しい朱海には雑談に応じる時間がありません。

「うるさいなぁ」
「よく思い出してください。この仕事、無茶ぶりされたの何回目ですか」
「何回って数えてられないよ」

 後輩は真剣な表情で朱海に告げました。

「これだけ聞いてください。タイムループしていても夢の出来事だと思って忘れちゃうんです。忘れないために合図を覚えてくたださい。“鳩”です……」

 次の月曜日になりました。

「バンッ!!!」

 鳩が窓にぶつかる大きな音を聞き、朱海はハッとします。

「これは先週と同じ?」

 そこへ部長が出勤してきました。部長は驚き、こう言います。

「わぁ、みんな泊まり? 若いね」

 オフィス内で起こる、同じ出来事、同じ発言、そして同じ仕事。後輩の言うとおり、同じ1週間を繰り返している……。そうだとしたら朱海は、無茶ぶりの仕事に一生苦しみ続けることになってしまいます。

LINEで送る

関連記事