コロナ禍で注目されたアクティビティのひとつに「釣り」が挙げられる。アウトドアで行うため、換気の必要がなく感染リスクが低いということで、新しくはじめてみたという人も多いそうだ。
『フィッシングヒカリ湊川店』(神戸市長田区)でも一昨年・昨年と予想を上回る数の来店があったそう。釣具・釣りエサの販売を行っており、同店のほか須磨区の本店がある。いずれも立地条件が良く、品揃え・サービスが良好であることから昔ながらのファンが多い。
今回話を聞いた灰谷純一さんが店長を務める同店にはおよそ2万点の商品が並び、連日釣り客で賑わっている。
灰谷さん自身もともと釣り好きであり、それが高じて仕事も釣り業界を選んだ。釣り歴は長く、始めたのは小学校5年生。中学時代はバス釣り、社会人になってからは海釣りとさまざまな釣りを経験してきた。
「ヒットしたときのドキドキ感はもちろん、自分で釣り上げた魚を食べるという楽しみがあるのが醍醐味です」(灰谷さん)
神戸市界隈だと『神戸市立平磯海づり公園』『須磨海岸』『アジュール舞子』などは足場が安全で釣りがしやすい場所だという。
「2018年の台風被害で現在休園している『神戸市立須磨海づり公園』も釣り人に愛されていたポイントのひとつ。2024年に再オープンが予定されているそうで、今から楽しみです!」(灰谷さん)
釣り初心者が、これからの時期に釣りをしたい場合にはどういった方法がおすすめなのか聞いてみた。
「これからの気温が下がる時期は、“ブラクリ釣り”がやりやすいのではないかと。岩場やテトラポットをすみかにしている“根魚(ねざかな)”と呼ばれる魚たちを、ブラクリと呼ばれる仕掛けで釣るスタイルです。仕掛けを投げなくても、足元に落として探るだけで釣れるので初心者さんにもおすすめ」(灰谷さん)
同店は防寒対策グッズやレインウェアなどの品揃えも豊富。
「釣り具のレインウェアは性能が高く夏場に着ていても蒸れにくいうえ、水を通しにくい。釣人以外に、バイクや自転車のライダーさんたちもよく購入されますよ」(灰谷さん)
インターネットが発達し、いまではネットショップで釣り道具を気軽に買える便利な時代になった。しかし灰谷さんは言う。
「ネット通販でアイテムは入手できますが、“スキル”は手に入らないんです。わたし自身もそうだったんですが、店に足を運ぶことで店員さんや常連さんから釣りの技術やコツを教えてもらうことができるんです」(灰谷さん)
最後に、釣り人へのメッセージを聞いた。
「私たちも専門店として、お客様に釣りをイチから楽しんでもらえるよう、釣り方を含め、さまざまなことをしっかりと説明しています。週に5日、仕事前と後に釣りに行くような“釣りバカ”スタッフもいますので、なんでも気軽に聞いて下さい!」(灰谷さん)
※ラジオ関西『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2022年11月22日放送回より
◆フィッシングヒカリ
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