宝塚歌劇団星組の暁千星が、11月28日に放送されたラジオ番組『ビバ!タカラジェンヌ』(ラジオ関西、月曜午後8時〜)に出演。宝塚大劇場にて上演中の「浪漫楽劇『ディミトリ~曙光に散る、紫の花~』─並木陽作「斜陽の国のルスダン」より─」、「メガファンタジー『JAGUAR BEAT-ジャガービート-』」について、自身の演じる役柄やショーの見どころを語った。
本作で暁が演じるジョージア王国の副宰相アヴァク・ザカリアンは、礼真琴演じるディミトリへの敵意を抱く人物ながら、脚本・演出を務める生田大和からは「アヴァクにとっての忠義を貫いているだけ」と言われたそう。暁自身も「悪役ではないけれど、黒い役」と評し、そのバランスを取りながら演じる難しさを実感していると明かした。
パーソナリティーの小山乃里子から「この作品の素敵だと思うところは?」と尋ねられると、「セットや衣装など、世界観がすごく素敵だと思います」と即答。
さらに、初挑戦となるジョージアンダンスについても言及し、「男の人の力強いダンスなので、そこを女性(である自身)がどう表現するか、というところも難しいなと思いながら演じています」とコメント。超人的ステップとも評されるこのダンスは、膝を使ったターンがあったり、普段とは逆の方向へ回転しなければならなかったり、苦戦しているものの、充実した日々を送っていることがうかがえた。
本作は実在の国「ジョージア(旧グルジア)」を舞台としており、ジョージア大使も観劇に訪れたという。この作品をきっかけにジョージアについても学んでいるそうで「調べれば調べるほどにおもしろい」と話し、「いつか行ってみたい」と勉強熱心かつ好奇心旺盛な一面をのぞかせた。
「メガファンタジー『JAGUAR BEAT-ジャガービート-』」は、小山が思わず「目がくらみそう」と表するほど、きらびやかなストーリー仕立てのショー作品。齋藤吉正が作・演出を手がけるショーに出演するのは、今回が初めてだという暁。エネルギッシュな作品で、「(齋藤)先生のイメージが明確にあったので、そこに向かってとにかくがんばって取り組みました」と、稽古場での思いを振り返った。
タイトルに「ジャガー」と入っている通り、振付師からも「動物的な本能のようなものを表現してほしい」と言われたという。この言葉を受け、「公演を重ねて踊っていくうちにどんどんアドレナリンが出て、今までとは違うショーだなと感じています」と暁。公演終わりは毎回クタクタになるものの、「すごく楽しい」と頼もしい言葉を聞かせてくれた。
星組宝塚大劇場公演は12月13日(火)までの上演を予定。
ラジオ関西『ビバ!タカラジェンヌ』
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