6434人の尊い命が犠牲になり、3人が行方不明となった1995年の阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)から丸28年を迎えた17日。神戸・三宮の東遊園地(神戸市中央区)で、午前5時から追悼行事「阪神淡路大震災1.17のつどい」が開かれている。従来の規模での実施は3年ぶりで、午前7時の時点で、昨年よりも千人多い4千人が訪れた。
会場には、「希望」「絆」「未来」「祈り」などと記された竹や紙の灯籠、あわせて約1万本が「1995 むすぶ 1・17」の文字を象って並べられ、訪れた人が火を灯したり、手を合わせたりする姿が見られた。
地震発生時刻の5時46分には約1分間の黙とうが行われ、続く、神戸市による追悼行事では、当時20歳だった長女を亡くした兵庫県佐用町の上野政志さん(75歳)が遺族を代表して命の大切さ、生きることの素晴らしさを説いた。また、神戸市の久元喜造市長は、「28 年の歳月が流れ、震災を経験していない市民が増えていく中、震災から得た経験や教訓を風化させることなく、次の世代に継承していく」と決意を新たにした。
東遊園地での「1.17のつどい」は今日午後9時までで、午後5時46分にも黙とうがある。東京でも、午後3時から7時まで日比谷公園小音楽堂で開かれる。