「焼肉屋で、生肉の上にのせて出されたネギはどうやって火を通したらいいのか?という疑問を世に問いたくて適当な図解マンガを描きました。オチはありません」と題して、Twitterに投稿したのはCDBさん(@C4Dbeginner)。図解マンガ内では、「生肉にのせて出す焼肉屋。みんなあれどうしてる?生肉に触れてる気がするのだが。網で焼こうにも目から落ちるし、肉にのせても別に火は通らない。どうやって食ってるネギ?そもそも食ってるアレ?」とコメント。
リプライでは、焼き肉のネギについて、様々な食べ方が集まりました。
「タン塩の場合、ネギがのった側を上にしてずっと焼いてます。ひっくり返しません」
「ネギに火が通るまで一面焼きですね。火力調整が大事です」
「自分はまずネギをよけて肉だけ焼いて、ある程度焼けたら肉でネギを包んで軽くあぶって食してます。生のままでは怖くて食べれない」
「ネギを付けたまま両面焼き、残った精鋭のみ食します」
「気にせず裏返しにして、肉にくっついたネギと網からサルベージできたネギとを一緒にして肉を食べてました」
「ネギは肉の臭み消しのためと思って、落ちるにまかせて生き残ったやつだけを食します」
「半折りパターンでネギを蒸し焼きにって教えてもらったことがあります」
CDBさんに聞いたところ、よく通っている焼き肉店ではホルモンの上にネギがのっており、タンのようにお肉を巻くこともできず、しっかり焼かないと衛生面も気になるため、どうやって食べたら良いのか悩まれていたそう。
実は焼き肉の上のネギの食べ方は、お肉の種類やお店の方針などによっても異なり、これが正解と決まっているわけではありません。最初からネギを別皿で添えて出す店舗やメニューもあります。ホルモンのネギは、香りづけや見た目のためにのせていることも多いようです。
リプライの中には、「叙々苑様が我々無知な者に啓蒙してくださっていますぞ」とのコメント付きで、「叙々苑」の公式チャンネルで「上ネギタン塩焼の食べ方について」のYouTube動画が紹介されていました。動画では、ネギののったタンを半分に折ってから両面を焼き、ネギを蒸し焼きにして食べる方法が案内されています。
タン塩焼の発祥は、1976年に六本木で創業した焼き肉チェーン店「叙々苑」と言われています(諸説あり)。最初は塩コショウで提供していたタン塩焼ですが、「タレにつけないと熱くて食べられない。レモンが好きだから、レモンを絞って食べたい」というお客様の要望にお応えして、レモンだれで食べるタン塩メニューが完成。その後、レモンだれで食べるタン塩が全国に広まりました。
そして、2010年頃から「叙々苑」の新メニューとして提供開始したメニューが、『上ネギタン塩焼』です。味付けしたネギを牛タンで包み込むように折り畳んだまま網に乗せて、包み込んだ状態のまま両面を焼き、ネギの面は蒸し焼きに。焼き上がるころには中にはさまれたネギが蒸され、最後に折れ曲がった側面を焼いて完成。肉汁とネギの風味が凝縮されジューシーな味わいとなっています。あっという間に叙々苑の看板メニューの一つとして、大人気になりました。