神戸・兵庫区 集合住宅火災 火元部屋の延長コード劣化 兵庫県警、出火原因特定 発生直後に大量の煙吸う | ラジトピ ラジオ関西トピックス

神戸・兵庫区 集合住宅火災 火元部屋の延長コード劣化 兵庫県警、出火原因特定 発生直後に大量の煙吸う

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 神戸市兵庫区の集合住宅で22日未明、居住する男性8人が死傷した火災で、兵庫県警は24日、火元とされる部屋の延長コードの劣化が原因で出火した可能性が高いと明らかにした。

 火災のあった集合住宅は、鉄筋コンクリート造の3階建て。いずれも1階に住む77歳~86歳の男性4人が死亡し、60代の男性2人が全身にやけどをするなどして意識不明の重体、70代と40代の男性2人が重傷。
 死亡した4人は、全員一人暮らし。このうち77歳の男性は寝たきり生活で、86歳の男性は車いすを使用していた。いずれも司法解剖で煙を吸ったことによる急性一酸化炭素中毒と判明した。死亡推定時刻は、119番通報があった22日午前1時35分ごろとされ、火災発生直後に建物内で急激に充満した煙を吸ったとみられる。

兵庫県警は延長コードの劣化、断線が出火原因と特定

 兵庫県警は現場検証の結果から、延長コードの銅線が断線して畳にショートの痕が目立ち、激しく燃えていた1階南側の部屋(死亡した86歳の男性が居住)が出火元と特定。小机のキャスターが延長コードを踏み、断線した可能性があるという。

 集合住宅は1963(昭和38)年に建てられた。1フロア当たり100平方メートルあり、当初は診療所や店舗などがあったが、2002(平成14)年に改装され、火元の1階は10部屋(3畳1間)となった。この頃から阪神・淡路大震災後に生活が困窮した 路上生活者などが支援団体を通じて入居するようになったという。

 神戸市消防局は今回の火災を受け、市内の小規模集合住宅について一斉査察を行い、避難経路や消化設備が確保されているかなどを調べる。

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