「半沢直樹」シリーズなどのベストセラーで知られる池井戸潤の小説を映画化した『シャイロックの子供たち』が2月17日(金)、全国公開されます。
物語の舞台は、メガバンク・東京第一銀行です。東京都内にある小さな支店で、現金100万円がなくなりました。ベテランのお客様係で課長代理の西木(阿部サダヲ)は、同じ支店の北川(上戸彩)・田端(玉森裕太)とともに真相を探ります。
現金ちょうど100万円が忽然と消えたという、銀行としてあってはならない不祥事です。支店で働く全員が帰宅をいったん止められ、支店内を徹底的に探します。行員たちのロッカーやカバンの中身も調べられました。この結果、100万円の札束の帯封が北川のショルダーバッグの中から見つかりました。北川に疑いがかかります。
「私やってません」
北川は支店長の九条(柳葉敏郎)や副支店長の古川(杉本哲太)から呼ばれ、疑惑の犯人として追及を受けます。
北川は最後まで否定し、西木は直属の上司として北川を信じます。
翌日、100万円が見つかりました。ただ詳しい説明はなくうやむやにされた感じで、疑われた北川はすっきりしませんでした。
一方、赤坂支店から人事異動でやってきた滝野(佐藤隆太)は、優秀なバンカーです。赤坂時代から付き合いのある不動産会社の社長・石本(橋爪功)と新規の取り引きをまとめ、10億円の大型融資を契約します。ところがこの融資で、ある月の利子支払いが遅れ、不良債権として東京第一銀行内で問題となります。本部の検査部から黒田(佐々木蔵之介)が支店へやってきて、調査を始めました。