女性の姿は、古来よりさまざまな絵画に描かれてきた。
しなやかさ、可愛らしさ、妖艶さ、そして強さ。
阪急電鉄の創業者・小林一三(雅号・逸翁)氏による美術品コレクションを所蔵する阪急文化財団・逸翁美術館(大阪府池田市)で、絵画で『女子会!』 ー描かれた女性たちー が3月12日(日)まで開催されている。
江戸時代から明治時代の絵画や絵巻物から女性たちの姿を見ることができる。伝説の美女や遊女、町娘も登場する。
逸翁美術館・宮井肖佳(あやか)学芸員によると、女性を描く、というと美人画がクロ―ズアップされがちだが、そもそも、美人画という用語は江戸時代以前にはなく、明治時代以降に日本文学史学を作り上げる過程で、人物像の中でも特に美しい女性を描いた絵画を指すようになったという。
小林一三氏、実は美人画に関しては積極的に集めていなかったが、女性そのものが描かれた作品は数多く残されている。今回の展示では、絵画や絵巻物を中心に描かれた女性たちの姿が生き生きと伝わる。