連続起業家兼アーティストのCEOセオとフリーアナウンサー田中大貴がパーソナリティを務める『セケンテー/ぼくらは囚われない』(ラジオ関西 毎週木曜午後8時30分~)。1月12日の放送では、株式会社Moonshotで代表取締役を務める菅原健一さんがゲストに登場。企業経営や働き方について語った。
「すがけん」の愛称で知られる菅原健一さんは、株式会社Moonshotの代表取締役CEOであり、スタートアップ起業家や企業の経営者に向けた壁打ちのアドバイザーだ。クライアントは年間10社限定。「どうして10社だけなんですか?」という田中の質問に対し、「僕、時給が高いことで有名なんです」とぶっちゃけた菅原さんの時給はなんと30万円! 驚きを隠せない様子のパーソナリティをよそに「1社4時間の契約を10社、働く時間は月40時間だけで……」と話は進むが、衝撃的な発言に2人は頭がいっぱいになっている様子だった。
時給トークで大いに盛り上がるなか、冒頭のクライアント数に関する質問に対しては「今は厚利小売(販売数を少なく抑え、利益率を大きくして利益を増やすビジネスモデル)の時代だから」と回答した菅原さん。とにかく安く売ろうとする薄利多売に慣れている日本人の特性についても「お客様のためだと思うんですけど、結果として従業員の給与も上がらなかったり、失われた30年を作っているのは事実ですよね」とコメントを残した。
これまでに契約を交わしてきた会社はIT業、人材紹介業、広告業、アパレル業など多岐にわたり、最近では音楽フェスにも関わっているそう。「難しい問題を解く」専門家として、問題を抱えているお客さんがいればどこへでも飛び込んでいくスタイルのようだ。
また、自身の経験を集約した本も出版。「誰でも結果が出せる考え方」を紹介しているこの本では『わかりやすさ』を大事にしているという。実際にいくつか例を紹介してもらうと、パーソナリティの2人からは「なるほど!」「分かりやすい!」と称賛の声が上がった。
経営やマーケティングの美学について、「やっぱり楽しいかどうかが重要」と話すセオ。「その波に乗ることをすごく意識していて、世の中の潮流を見ています」と続け、その理由として「人間が出来ることはたかが知れていて……。だから流れに抗うよりは乗っておいた方がいい」と明かした。
セオの持論を聞き、「わかるなあ」と菅原さん。さまざまな理由によりステージを移ることを躊躇(ちゅうちょ)する人が多いことから、「セオさんは移るときにはパッと移りますよね。軽やかにいろんなことをやっているじゃないですか? そこがおもしろい!」と声を弾ませた。
セオはこの先の未来についても、「経営者やいろいろな人たちが政治にもっと関心を持ってカジュアルに参加するようになります。必ず!」「絶対になると分かっているから、今やっているんです」と自信をのぞかせた。