神戸市では、神戸での暮らし「こうべぐらし」を応援する取り組みを行っている。特に若年夫婦、子育て世帯の暮らしのスタートアップを応援する「住みかえーる」では、住み替えにエールを送るというメッセージを込めて、家を借りたり、中古住宅の購入時などに使える補助金の制度を設けている。
「住みかえーる」の支援内容には大きく3つのメニューがあり、家を借りて「住みかえーる」では最大35万円。中古住宅を買って「住みかえーる」では最大95万円。親の近くに「住みかえーる」では最大20万円のサポートが受けられる。
◇家を借りて「住みかえーる」
2022(令和4)年4月1日以降、賃貸住宅に住み替えた小学生未満の子どもがいる世帯、または年齢合計が80歳以下の夫婦のみの世帯が対象となり、2つのメニューがある。
(1)神戸の魅力を発見してもらうことを目的に、おすすめエリアへの移住を最大25万円を応援する「こうべ移住型」。市外から兵庫、北、長田、須磨、垂水、西区の6区の賃貸住宅への住み替えが対象となる。
(2)緑豊かな郊外団地への住み替えを最大35万円を応援する「団地活用型」。団地暮らしで、広さも家賃もよくばりたい子育て世帯にオススメだ。4階建て以上でエレベーターのない団地タイプの賃貸住宅への住み替えが対象となる。
◇家を買って「住みかえーる」
中古住宅などを購入する中学生以下の子どもがいる世帯、または年齢合計が80歳以下の若年夫婦のみの世帯が対象となり、メニューは3つ。
(1)中古住宅を購入してリノベーションを実施、またはリノベーションを行った中古住宅を購入して住み替えた場合に最大45万円を応援する「リノベ型」。
(2)古い住宅が建っていた土地を購入し、戸建て住宅を新築する場合に最大45万円を応援する「宅地購入型」。
(3)古い住宅を購入し、戸建て住宅に建て替える場合に最大95万円を応援する「建替え型」。
◇親子が近くに「住みかえーる」
親世帯が住む住居の近くに住み替えることで、最大20万円を応援する。2022(令和4)年4月1日以降に小学生未満の子どもがいる世帯、または年齢合計が80歳以下で夫婦のみの世帯が、親世帯と同居もしくは、同一小学校区内か直線距離2キロメートル未満の住宅に住み替える場合が対象となる。
ほかにも、神戸の産業団地で働く方の市外から市内への住み替えを応援する「はたらく×くらす 神戸移住支援制度」もあり、こちらは単身世帯の利用も可能。
詳しい要件については同市のホームぺージで確認ができ、申請は神戸市スマート申請システム「e-kobe」を利用したオンライン申請となる。申請は2023(令和5)年3月31日まで受付中で、予算枠に達し次第受付を終了する。
神戸市建築住宅局政策課企画担当課長の松添高次さんは、このように語る。
「神戸は海と山が近く、自然豊かな都会暮らしや、里山ぐらしなど、自分らしいくらしを叶えてくれるまちだと思う。三宮の再整備や、市内主要駅のリノベーションによる、業務・商業・文化・子育てなど、ワクワクする“上質なまちづくり”が今まさに進行中。さらに、大阪や市内各所にアクセスしやすい神戸空港の国際化も決まり、交通機関の面でもますます便利になる。“住みかえーる”で、みなさんの“こうべぐらし”を全力で応援していきたい」(松添さん)
※ラジオ関西『サンデー神戸』2023年2月19日放送回より
◇「神戸市:住みかえーる」について
【神戸市:住みかえーる】
◇『サンデー神戸』
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