1981(昭和56)年、神戸ポートアイランド博覧会(「ポートピア'81」)の開催と時を同じくしてオープンした、神戸ポートピアホテル。今年(2023年)3月で開業42周年を迎えるなか、3月1日から5月2日までの約2か月間、館内の各レストランで「開業記念謝恩フェア」を展開しています。
なかでも目を引くのが、同ホテル本館2階にある鉄板焼「但馬」の「謝恩フェア ランチコース」(4200円)です。遊び心旺盛な桑原健也料理長の手掛ける「ステーキバーガー」が目の前の鉄板でできあがる様子を、つぶさに眺めながら楽しむことができます。
そのランチを詳しく紹介していきましょう。まずは、みかんをくりぬき「感謝」と刻印された生絞りジュースとアミューズが。続いて登場の「リヨン風サラダ」はボリュームたっぷり。彩り豊かな新鮮野菜に、鉄板で焼き上げた男爵イモ・ベーコン・鶏ズリのコンフィ・にんにく・目玉焼きをトッピング。これを、フレンチをベースにしょうゆと玉ねぎを加えたドレッシングでいただきます。
そしてメインには、アンガス牛のリブロースが鉄板に乗り丁寧に焼き上げられていきます。ハンバーガーの肉としては重量感たっぷりの180グラムは肉好きにはたまらないボリューム。シェフの鮮やかな手さばきを見ながら、肉が焼けていく音に耳をすますと、おのずと期待がふくらんでいきます。
皿の上には、ロメインレタス・ブロッコリー・ニンジンなどの温野菜がたっぷり。バンズはホテルメイドのバターロールを鉄板でほどよく焼き上げ、トマトとアボカドを挟み込みます。これに山わさびの和風醤油ソースと特製マヨネーズをかけて完成。ハンバーガー風に口を大きく開けて豪快にかぶりつくもよしですが、ここは肉・パン・野菜を交互に食べやすいように盛り付けられていますので、ナイフ・フォークを使って優雅にそれぞれを楽しむのもおつなものです。
上質なアンガス牛は赤身とは思えない柔らかさ、そして適度なサシ。国産牛にも負けない品質にびっくりです。180グラムの迫力とうま味に圧倒されながら、最後のキャラメル・イチゴ・ピスタチオのアイスクリームとコーヒーで舌をととのえます。