まだ使われて百数十年… いまや生活にかかせない「電波」の歴史 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

まだ使われて百数十年… いまや生活にかかせない「電波」の歴史

LINEで送る

この記事の写真を見る(1枚)

 携帯電話やWi-Fi、テレビやラジオの放送をはじめ、いまや生活にかかせない「電波」。普段はラジオを陰で支えている技術スタッフが、「電波」についてラジオ番組のなかで解説しました。

ラジオの電波塔
ラジオの電波塔

 電波は、空間を伝わる電気エネルギーの波、電磁派の一種です。電波は人間が作り出したものではなく、もともと自然界におこる雷や、太陽・宇宙の星などからも地球に届く電波が出されています。

 日本の電波法においては、電磁波の中でも300万メガヘルツ以下の周波数の波が「電波」と定義されています。同じ電磁波の、光や紫外線などに比べて、低めの周波数の波です。

 この電波は、いつ頃から使われ始めたのでしょうか。電波の存在をはじめて見つけたのは、イギリス・スコットランドの理論物理学者であるマクスウェルです。1864年に電波や光が同じ電磁波の一種ということや、速度が等しいということを理論的に発表しました。電波というものがある、という予想のようなものです。

 そして、1887年にドイツのヘルツが火花から電波が発生することを証明し、電波の存在や、光と同じく反射、屈折するなどの性質があることをつきとめました。ヘルツは、周波数の単位「ヘルツ」の名前になっています。

 電波の存在がわかってから、まだ136年ぐらいと考えると、不思議なものです。通信時代の幕開けは、「電話」に利用されたことが始まりでした。

 電波は、電気回路に振動電流を起こし、アンテナにのせることで送りだすことができるのですが、人が電波を利用しはじめたのは、1895年にイタリアのマルコーニが無線電信を成功させたのが最初です。当時有線の電話器は発明されていましたが、ヘルツの電波を利用して丘の上から無線通信を行うことに成功したのが始まりでした。日本でも、1897年に松代松之助が無線電信機を開発しました。マルコーニはその後、1897年には英仏間でド-バ-海峡を越え、1901年には英米間で大西洋横断の通信に成功しています。

 1920(大正9)年にはアメリカでラジオ放送が開始され、1925(大正14)年には日本でラジオ放送が始まりました。日本の「電波法」は1950(昭和25)年に施行された法律で、総務省を中心として電波の管理を徹底して行い、電波の効率的な利用を促しています。

 生活に欠かすことのできない「電波」はまだ使われて百数十年。あらためて、ラジオでも活用されている「電波」にも注目してみてください。

※ラジオ関西『おしえて!サウンドエンジニア』2023年3月5日放送回より


【番組ブログ】

ラジオ関西技術センターがお送りするこの番組で、あなたの質問が読まれるかも……!
興味がおありの方は、番組にハガキでおたよりください。お待ちしています。
宛先⇒ 〒650-8580 ラジオ関西『おしえて!サウンドエンジニア』係



【放送音声】2023年3月5日放送回

LINEで送る

関連記事