彩雲に浮かぶ国宝「姫路城」 全面LED化で色鮮やかな夜間ライトアップ再開 3月25日に点灯式も実施 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

彩雲に浮かぶ国宝「姫路城」 全面LED化で色鮮やかな夜間ライトアップ再開 3月25日に点灯式も実施

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 昨年12月から休止していた国宝「姫路城」の連立天守群の夜間ライトアップが、装いも新たに3月25日から再開される。老朽化した照明設備を全面LED化しただけの単純なものでなく、コンピューター制御で姫路城をより美しく、より多彩な配色で照らし出す。

姫路城の新しいライトアップのイメージ図(白色バージョン)

 照明デザインは、東京タワーや明石海峡大橋などのライトアップも手掛けた日本を代表する照明デザイナー・石井幹子氏が3年かけて設計と監修を担当。姫路城の白漆喰がもっとも映える白色の光を基本とし、毎日午後8時と午後9時からは各15分間だけ、淡い2色のメインカラーと1色のアクセントカラーを用いた特別演出「彩雲ライトアップ」が実施される。

姫路城の新しいライトアップのイメージ図(季節に応じた特別演出・4月バージョン)

 彩雲とは、太陽の近くを通りかかった雲が緑や赤などの多色でまだらに染まり、古くからめでたいできごとが起こる前触れと捉えられている現象のこと。3つの光色は、姫路の自然や文化、花木をイメージした12パターンを設定し、季節の移り変わりに合わせて毎月変化する。また、これまで同様に世界アルツハイマーデー(9月21日)やピンクリボンデー(10月1日)といった社会啓発活動の支援ライトアップにも対応する。

姫路城の新しいライトアップのイメージ図(青色バージョン)

 観光活性化策として姫路城の夜景の活用を提唱してきた清元秀泰市長は、「これを機に霧散していたインバウンド需要を回復させると同時に、若者のデートスポットとして定着していくことを期待したい」と話している。

 新ライトアップ初日の25日には、午後6時30分から三の丸広場でリニューアル記念の点灯式を開催。石井氏自身がデザインの意図を解説するほか、事前に空撮したライトアップ映像がスクリーンに投影され、さまざまな角度から光のショーを楽しめる。申し込み不要で自由に観覧できるが、混雑状況によっては入場制限する可能性もある。なお、現場の模様は同市公式YouTubeチャンネルでも配信される。

問い合わせ先:姫路城管理事務所(電話 079-285-1146)

(取材・文=播磨時報社)

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