BTSやSnow Manらに楽曲提供 オリコン1位獲得120回超の岡嶋かな多が日本の音楽業界語る | ラジトピ ラジオ関西トピックス

BTSやSnow Manらに楽曲提供 オリコン1位獲得120回超の岡嶋かな多が日本の音楽業界語る

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 BTS、TWICE、嵐、安室奈美恵、King & Prince、NiziU、Snow Manなど、数々の人気アーティストへ楽曲を提供する作詞作曲家・音楽プロデューサーの岡嶋かな多さんが、ラジオ番組『セケンテー/ぼくらは囚われない』(ラジオ関西 毎週木曜午後8時30分~)にゲスト出演。現在の音楽業界について、番組パーソナリティの連続起業家兼アーティスト・CEOセオとフリーアナウンサー田中大貴に語った。

作詞作曲家・音楽プロデューサーの岡嶋かな多さん(写真左)、パーソナリティのセオ(同右)と田中大貴(同中央)

 オリコン1位の獲得は120回以上を記録するなど、数多くのヒット作に関わってきた岡嶋さん。「音楽に救われた人生を送ってきた」と話し、自身を救ってくれた音楽、ひいては音楽業界に恩返しする方法として新たなプラットフォームを作りたいと考えていたときにセオと出会い、楽曲の提供、さらに共同経営を始めたと明かした。

 番組では、親しい間柄だからこそできる“ぶっちゃけ質問”が多数飛び出した。

「一流スターの楽曲依頼はどうやったら獲得できるの?」というセオからの質問には「コンペです」と回答。ドラマ『ディア・シスター』(フジテレビ系)の主題歌として大ヒットしたシェネルのシングル『Happiness』で作詞を手がけたときもコンペだったそうで、「ドラマの場合は何曲かご提案して、そのなかからドラマプロデューサーが選ぶ、という形が多いです」と語った。

 続けて投げかけられた「(コンペにおける)勝ち負けの基準」については、「楽曲が持つ強みや、いかにアーティスト・レーベル・ドラマが描きたい世界観と合っているか、時代、前後の曲との流れ、あとはタイミング……。もちろん運もあります」と回答した。

 実績も判断材料になるのでは? という意見には「主観が入らないよう、名前を隠してコンペを行うことが多い」と話した岡嶋さん。この言葉に、セオは「夢がありますね」と目を輝かせ「実績はなくても、いい曲を書いている人が選ばれる可能性がある!」と声を弾ませた。岡嶋さんも「日本の音楽業界はけっこう開かれていると思いますよ!」とうなずいた。

 現在でこそ輝かしいキャリアを築く岡嶋さんだが、現在にいたるまでには、数々の苦難と挫折を乗り越えてきた。両親が音楽家なわけでもなく、英才教育を受けたわけでもない。最終学歴は中学卒。お金もなく、10代のころはひたすらアルバイトをしながらバンド活動を行い、中華料理屋の前で料理のにおいを嗅ぎながらおにぎりを食べたこともあったという。

 その後、業界内での人脈もないなかで作詞作曲の仕事をはじめた岡嶋さんは、コンペに参加できる喜びからすべてに参加したのだとか。年間500曲書いていた時期もあり、多いときにはひと晩で7曲も書き上げたそう。しかし、これだけの楽曲を書いていても採用されるのは年間2〜3曲ほどだったと振り返った。この経験に対して、セオは「やっぱり質より量。効率を求めるのは、ある程度数をこなしてからだってことを体現していますよね」とコメントした。

 当初はアーティストを目指して業界に入った岡嶋さん。ところが、仕事をしているうちに「自分は曲作りの方が向いているのかもしれない」と思うようになったという。「いつか自分のストロングポイントに出会えるんじゃないかと、たくさんの扉をノックし続けた結果が今につながっている」と充実感をにじませた。


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