アニソン歌手や声優として活躍し、“アニソンBIG3”とされる堀江美都子が、3月31日、ラジオ番組『青春ラジメニア』(ラジオ関西)にリモート出演。昨年12月に亡くなった水木一郎さんとの思い出や共演エピソードなど語った。同番組では、3月、5週にわたって「水木一郎ソング特集」を実施していた。
ささきいさお、水木一郎と並んで「アニソンBIG3」と呼ばれる堀江。水木との交流は50年以上に及び、ともに現役アニソン歌手として業界を引っ張ってきた。
そんな二人が初めて出会ったのは、堀江のデビュー前後のころ。堀江のレコーディング曲の手本として、水木がデモテープに仮歌を吹き込んでいたという。
「初めて会ったのは、私が11か12(歳)、アニキが21とかそれくらいで。(10代前半からしたら)すごくお兄さんでした。で、すごくかわいい顔、めちゃめちゃスイートな顔でね。こんな人、生まれて一度も私の周りで見たことないな、っていうぐらい、外国人のような彫りの深い甘い顔で驚いたのを覚えています」(堀江さん)
2人が再会するのはその2年後。『原始少年リュウ』(TBS系列、1971年~72年)で、エンディングテーマを堀江が担当することは決まっていたが、オープニングテーマを担当する男性歌手が未定だった。
「当時、アニソンを歌う男性歌手は少なくて、コロムビアのディレクターさんも困っていて。で、ディレクターさんが私の顔をみてアニキを思い出して。『そういえば水木君っていたよね』って。その場でアニキに電話したら、アニキが出て『はい、行きます』って、その場で決まっちゃった」(堀江さん)
そして世に送り出されたのが、オープニングテーマ「原始少年リュウが行く」。水木はこれが初のアニメソングで、「アニソンの帝王」誕生のきっかけに堀江がいたことを明かした。
まさに運命の出会い。堀江も、水木を「一生のうちに一人の人」と振り返る。
水木がどのような存在だったかを聞かれると、「わがままで、怒りっぽくて、お茶目で、愛情あふれるお兄ちゃん。形容詞がいっぱいつくけど、かわいい人。女性にあったら必ず『きょうもかわいいね』って声をかけてくれる。気遣いの人でした」と懐かしんだ。
インタビューでは、水木の歌手以外の顔にも話が及ぶ。