今春、日本天文学会(東京都三鷹市)が日本天文遺産に認定した「大阪市立電気科学館プラネタリウム」の投影機と関連資料が大阪市立科学館(大阪市北区)で展示されている。関連資料の展示は5月28日(日)まで。
「大阪市立電気科学館プラネタリウム」は1937年、同館の前身に当たる大阪市立電気科学館(大阪市西区、1989年閉館)の開館に伴い設置された国内初のプラネタリウム「カールツアイスⅡ型プラネタリウム」投影機のこと。引退するまでの52年間、ドーム天井に星を映し出し、宇宙の魅力をのべ1,100万人以上の観覧者に伝えた。織田作之助や手塚治虫の作品にも同プラネタリウムが登場している。昭和期の天文教育普及の黎明期に貢献したことが評価され、日本天文遺産に選ばれたという。
嘉数次人学芸員は「どういう仕組みでプラネタリウムが映し出されるのかを知ってもらうとともに、戦前のレトロなデザインのパンフレットなども楽しんでほしい」と話している。
観覧無料。展示場、プラネタリウムに入る場合は別途料金が必要。
◆「カールツアイスⅡ型プラネタリウム 日本天文遺産認定記念展」
会場:大阪市立科学館(〒530-0005 大阪市北区中之島4-2-1)
日程:2023年3月14日(火)~5月28日(日)
休館日:月曜(5月1日は開館)
開館時間:9:30~17:00(展示場入場は16:30まで。土日祝日は17:00からプラネタリウムを追加投影)
観覧料:無料(展示場を観覧する場合は大人400円、高大生300円、プラネタリウム観覧には大人600円、高大生450円、3歳~中学生300円が必要)
問い合わせ:大阪市立科学館、電話06-6444-5656